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JRA紫苑S(G3)ルメール「おてんば娘」に手腕を試される一戦!? 「完全復活」に向け連覇を狙う陣営で挑む!

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 12日(土)、中山競馬場にて行われる秋華賞トライアル紫苑S(G3)。昨年このレースを勝利したのが、黒岩陽一厩舎のパッシングスルー。キャロットファームの馬であった。

 そして、今年も同じコンビで連覇を狙うのが、シーズンズギフト(牝3歳、美浦・黒岩陽一厩舎)だ。

 デビューから新馬戦、若竹賞(1勝クラス)と2連勝を飾ったが、重賞初挑戦となったフラワーC(G3)では3着、次のニュージーランドT(G2)でも2着に敗れた本馬。

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 新馬戦ではリラックスした走りで2000m戦をこなしたが、若竹賞では行きたがる面を覗かせた。騎乗したC.ルメール騎手は「少し掛かっていたし、直線も内にモタれた。コントロールの難しいところがある」と話しており、その気性面が今回のレースでも不安視されている。

 3戦目のフラワーCでも、外枠(7枠12番)から馬なりで出していくと1コーナーでかかるシーン。その後はなんとかなだめながらの競馬となったが、直線では伸びきれずに3着と敗れた。比較的緩い流れで、外枠から終始外々を回す厳しい競馬。道中で力んだ分、最後は伸びきれなかった印象であった。

 ただ、それでも3着を確保したのは、能力の証明でもある。続くニュージーランドTでは、後のNHKマイルC(G1)で5着と健闘したルフトシュトロームと半馬身差の2着。

「能力があるのは確かなんでしょうが、距離を1600mまで短縮しても道中かかる馬ですからね……やはり気性面が今回のポイントとなりそうです」(競馬記者)

 先週の1週前追い切りでは、美浦の南ウッドコースで追い切り。今回は軽度の骨折明けとなるが、5ハロン67秒6とそれを感じさせない軽快な動きを見せた。「ハミを噛んで力むというような事はなかった。気の強さは変わらずあるので、今後の調整でも気をつけなければいけません」と陣営は話しており、成長とともに多少は気性面も改善してきているようだ。

 とはいえ、1600mでかかる馬の距離延長。2000mの紫苑Sにおいて、G3昇格後の距離延長組の成績は「0-1-1-28」と相性が悪い。

「中山競馬場は、2014年の馬場改修以降、上がりの速い競馬が多く見られます。ある程度のポジションをとりたいでしょうが、あの『おてんば娘』ですから……。ここはルメール頼みですね」(同)

 先週は3勝を挙げ、一先ず連敗から脱出したルメール騎手。完全復活に向けて今回は、その「手腕」が試される一戦となりそうだ。

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