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JRA【秋華賞(G1)展望】デアリングタクトが史上初「無敗牝馬3冠」へ! 前哨戦“圧勝”のリアアメリアには凡走フラグ……?

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デアリングタクト JBISサーチより

 18日、京都競馬場では牝馬3冠の最終戦、秋華賞(G1)が開催される。注目はもちろん、史上初の無敗での牝馬3冠を狙うデアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 4戦4勝で大一番を迎えるデアリングタクトのデビュー戦は昨年11月の京都芝1600mだった。牡馬相手に難なく勝ち上がると、続く1月のエルフィンS(L)では、後方待機から直線一気の差し切り勝ち。その勝ちっぷりは、桜花賞(G1)最有力候補という声も聞かれるほどだった。

 その後はトライアルには向かわず、直行で桜花賞に駒を進めた。2戦というキャリアが不安視されたのか、1番人気は2歳女王レシステンシアに譲ったが、中団後方から差し切り勝ち。先行馬有利の馬場にもかかわらず、1頭だけ違う次元の末脚を繰り出した。

 続くオークス(G1)では、ようやく自身初めての1番人気の支持を受ける。800mの距離延長に不安の声もあったが、これを力でねじ伏せた。道中は中団のインで脚をためると、いい手応えで4コーナーをカーブ。直線では一瞬進路を失うシーンもあったが、鞍上の好判断でうまくインに切り込み、最後は2着のウインマリリンに半馬身差をつけ、無敗で牝馬2冠を達成した。

 オークス後は、前哨戦を使わずに秋華賞直行が決まると、9月上旬に栗東トレセンに帰厩。坂路を中心に入念に調整されてきた。

 主戦の松山弘平騎手は3週連続で追い切りに騎乗。7日の1週前追い切りでは、栗東CWを単走で6ハロン80秒6-ラスト12秒0をマーク。余力を持たせながら、シャープな脚さばきを披露し、成長を感じさせた。

 騎乗した松山騎手は「動きは申し分ない感じで、非常に落ち着いていました。先週はしっかりと併せることができましたし、その中で落ち着きがあるのはいい傾向」と自信たっぷり。杉山調教師も「ぶっつけにマイナスのイメージはない」とオークス以来のレースに不安は微塵もない。

 唯一、不安があるとすれば、有観客で開催されることだろう。松山騎手は、「トレセンでは落ち着きがあるが、競馬に行ってイレ込む面がある。当日の落ち着きが大事」と話しているように、久々の観衆を前にレース当日の状態面は注視したい。ただし入場者数は限られており、影響は限定的だろう。

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 打倒デアリングタクトの筆頭が、前走のローズS(G2)で先行押し切りという強い勝ち方を見せたリアアメリア(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 8日の1週前追い切りでは、栗東芝コースを6ハロン78秒3-ラスト12秒5で駆け抜けた。自身初めての中3週という詰まったローテーションで完全復活を期す。

 リアアメリアにとって最大の不安は、その戦績が示す通り、G1での勝負弱さだろう。これまでG1以外では3戦3勝も、G1の3戦はすべて着外に敗れている。ご存じの通り、中内田厩舎と川田将雅騎手のタッグはこれまでリアアメリアに限らず、前哨戦を勝った後に本番(G1)では凡走というシーンを何度も繰り返してきた。前走の圧勝劇で“凡走フラグ”が立っていなければいいのだが……。

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