JRA武豊アドマイヤビルゴ「一瞬手応えが悪くなった」アクシデント乗り越え連勝! 友道調教師「1つずつ階段を上っている」気になる「次走」は
21日、阪神競馬場で行われたアンドロメダS(L)は、1番人気のアドマイヤビルゴ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。秋の始動戦ムーンライトH(3勝クラス)に続く2連勝となった。
15頭立ての芝2000mのレース。スタートを決めたアドマイヤビルゴだったが、無理せず中団から。人気のパンサラッサを抑えて、ディアンドルがハナを切った流れは1000m通過59.3秒とミドルペースだった。
レース後、武豊騎手が「道中はいい感じだったけど、3コーナー過ぎから芝の掘れている所があって、一瞬手応えが悪くなった」と振り返った通り、勝負所で手応えの怪しくなったアドマイヤビルゴだったが、最後の直線を迎えて外に持ち出されると、武豊騎手のゴーサインに鋭く反応。
「ギアが入るとしっかりと伸びてくれた」と話した通り、メンバー最速となる上がり3ハロン34.7秒の末脚で、粘るクラージュゲリエをねじ伏せた。
「3コーナーで失速した際は心配しましたが、まったくの杞憂でしたね。ペースが流れたことも、アドマイヤビルゴにとってはよかったと思います。
2着クラージュゲリエとの差はクビ差でしたが、相手は昨年の皐月賞(G1)5着、日本ダービー(G1)6着とクラシックで善戦していた馬。3着以下は2馬身以上突き放していますし、見た目以上に強い内容だったのではないでしょうか」(競馬記者)
2017年のセレクトセールで6億2640万円(税込み)で取引され、6億円ホースと話題を集めているアドマイヤビルゴ。重賞初挑戦となった春の京都新聞杯(G2)では藤岡康太騎手が騎乗して4着に敗れ、春のクラシック参戦は叶わなかった。
だが、武豊騎手とのコンビではこれで4戦4勝。レース後、主戦騎手が「5戦目でこれだけの競馬ができるので先々が楽しみ」と相棒を評価すれば、管理する友道康夫調教師も「1つずつ、階段を上っている感じです」と手応え。注目の良血馬が、いよいよ軌道に乗ってきた印象だ。
気になる次走は未定ながら、リステッド競走を勝ったことで胸を張って重賞に挑戦できそうだ。
友道調教師の「1つずつ、階段を上っている」という言葉通りなら、次は1つ上の(G3)が妥当か。今回と同じ芝2000mなら、12月にはチャレンジC・中日新聞杯(いずれもG3)が控えているが、レース間隔を考慮すれば来年年明けの中山金杯(G3)が有力だ。
重賞勝利こそ挙げられていないが、今年1月のデビューから多くの話題をもたらしたアドマイヤビルゴ。いよいよ本格化を迎えるであろう来年は、さらに大きな舞台での活躍が期待される。
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