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JRAジャパンC過去20年「3強対決」の行方。意外な結果で見えたアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの結末は?

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 いよいよ週末に迫ったジャパンC(G1)。日本競馬史に残る一戦だけに、関係者もファンも胸が高まっていることだろう。今回のように3頭の三冠馬が一堂に会するようなレースは初めてなので、実際にどんなオッズになるか想定できない。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトによる完全な3強対決となりそうだ。

 同様のケースは過去のジャパンCでも何度かあり、興味深い結果となっている。そこで過去20年に行われた3強対決を調べ、今年のジャパンCと照らし合わせてみた。なお3強対決の定義は

・1~3番人気が単勝5倍以内

・1~3番人気のオッズ差が3倍以内

・4番人気以降は単勝10倍以上

・3頭とも国内G1優勝馬

 という内容に限定。単勝1番人気と3番人気のオッズが離れすぎては3強とは呼べず、また3番人気と4番人気の差がわずかであっても3強と言えないこともあり、上記の設定とした。またG1優勝実績がない馬が押し出される形で上位人気になるのではなく、実績と実力で人気を勝ち取った形とするためにも、国内G1優勝実績を重要とした。

 以上を踏まえチェックすると、過去20年で該当するのは2002年と2013年のレース。3頭ともG1馬で日本馬であり、単勝も5番人気以下。4番人気の単勝は2002年が13.2倍で2004年は21.1倍だから、圧倒的な3強対決。今年の傾向とも近いところがある。まずはそれぞれのレースから見ていこう。


■2002年
シンボリクリスエス 1番人気 3.4倍 →3着
ナリタトップロード 2番人気 3.9倍 →10着
ジャングルポケット 3番人気 4.2倍 →5着

 2002年は東京競馬場の改装工事のため、初めて中山競馬場の芝2200mで行われた。

 1番人気は3歳馬ながら前走の天皇賞(秋)を勝利したシンボリクリスエスで単勝3.4倍。そして菊花賞馬ナリタトップロードが2番人気、日本ダービー馬ジャングルポケットが3番人気に支持された。

 4番人気は、前走の菊花賞で落馬競走中止となった皐月賞馬ノーリーズンで単勝13.2倍。そして外国馬はフランスのブライトスカイが5番人気、イギリスのゴーランが6番人気という出走メンバーだった。

 レースは岡部幸雄騎手騎乗のマグナーテンが強気の逃げを見せ、直線粘りこみを図るところゴール前で外国馬が急襲。勝利したのは9番人気ファルブラヴ、2着は11番人気サラファンで外国馬のワンツーフィニッシュ。対して3強の結果は無残なもので、シンボリクリスエスは馬券圏内ギリギリの3着、ナリタトップロードは10着、ジャングルポケットは5着となり大波乱となった。


■2013年 第33回

ジェンティルドンナ 1番人気 2.1倍 →1着
ゴールドシップ 2番人気 3.4倍 →15着
エイシンフラッシュ 3番人気 4.9倍 →10着

 2013年は前年の覇者ジェンティルドンナが1番人気で単勝2.1倍。2番人気は宝塚記念などG1レース4勝のゴールドシップで3.4倍。そしてエイシンフラッシュが単勝4.9倍の3番人気に支持された。

 離れた単勝4番人気21.1倍にG1未勝利のアドマイヤラクティ。外国馬は3頭のみですべて12番人気以下。完全に日本馬が人気上位を独占していた。

 レースはエイシンフラッシュがデビュー以来初めて逃げる意外な展開となり、前半1000mを62秒4のスローペース。その流れを好位で折り合ったジェンティルドンナが直線抜け出し快勝。2着は大外を驚異の末脚で追い込んだ7番人気デニムアンドルビー、そして3着は11番人気トーセンジョーダンという結果だった。ジェンティルドンナは人気に応えて勝利したが、ゴールドシップは直線伸びず15着、逃げたエイシンフラッシュも10着に大敗した。

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