JRAジャパンC(G1)アーモンドアイも警戒する「神枠」ゲットで“あの馬”が急浮上!? 驚異の「6年連続3着以内」主戦騎手からも「今までで一番いい」

29日に東京競馬場で行われるジャパンC(G1)は、8冠女王アーモンドアイと2頭の無敗三冠馬コントレイル、デアリングタクトが激突するレースとして、すでに競馬の枠を超えた注目を集めている。
その一方で「3強」の一角崩しに急浮上しているのが、カレンブーケドール(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

今回がラストランとなる同厩のアーモンドアイが大きな注目を浴びているが、昨年の2着馬を忘れてはならない。昨春のスイートピーS(L)以来、1年以上勝利から遠ざかっているが、美浦の坂路で行った最終追い切りでは4ハロン51.5秒、ラスト12.4秒と躍動。主戦の津村明秀騎手は「今までで一番いい」と自信を漲らせている。
この動きには『デイリースポーツ』の取材に応えた国枝栄調教師も「そりゃあ断然、今年の方がいいよ」と2着だった昨年以上の状態であることを強調。メンバーは昨年よりも強くなるが、その分、カレンブーケドールのコンディションも急上昇している。
そんな中26日、ジャパンCの枠順が発表され、カレンブーケドールが昨年に続く1枠1番を引き当てたのだから、いよいよ“色気”が出てくる。
というのも、近年のジャパンCには1枠~3枠までの「内枠」が圧倒的に強いという明確な傾向があるからだ。特に「1枠1番」に至っては6年連続で馬券圏内(3着以内)をキープしているというから驚きだ。
「毎年前週から使用されるCコースへの移行が大きな理由の一つとなっていますが、特に先行力のある馬が1枠1番に入った場合は要注意ですね。
2018年のアーモンドアイ(1番人気1着)や2016年のキタサンブラック(1番人気1着)ら強い馬が1枠1番に入ったこともありますが、昨年のカレンブーケドール(5番人気2着)や2017年のシュヴァルグラン(5番人気1着)、2014年のジャスタウェイ(3番人気2着)といった一枚人気が落ちる馬でも、しっかり3着以内を確保しているだけに、今年のカレンブーケドールも大きなチャンスと言えそうです」(競馬記者)
過去には、2011年にジャガーメイル14番人気の低評価を覆して3着に激走。ちなみに過去10年で1枠1番ながら馬券圏外(4着以下)だったのは、いずれも8番人気以下の人気薄だった。今年のカレンブーケドールは3強に次ぐ強豪と見られており、仮に1枠1番でなかったとしても一角崩しの有力候補に挙げられていた存在だ。
一方で、3強にフォーカスすると2枠2番を引き当てたアーモンドアイが、コントレイル(4枠6番)、デアリングタクト(3枠5番)より、まずは一歩リードといったところか。「2番」も昨年のワグネリアン(2番人気3着)、2017年のレイデオロ(2番人気2着)、2011年のブエナビスタ(2番人気1着)など相性のいい枠。国枝厩舎は笑いが止まらないといったところだろう。
競馬には「同厩舎の2頭出しは人気薄を買え」という格言のようなものがあるが、「神枠」を手にしたカレンブーケドールが3強崩しの筆頭に立ったと言えそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?- JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事

JRA【ジャパンC(G1)枠順確定】アーモンドアイ「2枠」2番! コントレイル「4枠」6番! デアリングタクト「3枠」5番!

JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とは

JRAジャパンC(G1)「話題沸騰」アノ馬の鞍上がついに決定! 代打職人・池添謙一と「夢のタッグ」叶わず……。東京最終レース仕様で好走態勢に

JRAジャパンC(G1)「三つ巴」ムードの下馬評に異変!? 早くもアーモンドアイ”一強”ムード…… ”不穏な噂”が付きまとうあの馬に「三強脱落」の危機

JRAジャパンC(G1)C.ルメール「匂わせ」発言に本音がチラリ!? アーモンドアイが警戒している相手は…… ライバル2頭の評価に微妙な温度差も
















