GJ > 競馬ニュース > コントレイル 大苦戦から条件「好転」!?
NEW

JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とは

【この記事のキーワード】,

JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とはの画像1

 3頭の3冠馬が相まみえるジャパンC(G1)が29日、東京競馬場で開催される。

 これまで“3強対決”と呼ばれたレースは幾つかあったが、今年のジャパンCの特徴のひとつは、アーモンドアイとデアリングタクトの2頭が牝馬という点だろう。コントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が唯一の牡馬だが、今年のG1戦線は牝馬が大活躍していることもあって、「ジャパンCも牝馬が勝つのでは」という声も多く聞かれる。

 初めて顔を合わせる3強だが、それぞれに死角もある。デアリングタクトは同世代としか対戦がなく、牡馬と戦ったのも新馬戦だけ。アーモンドアイは、天皇賞・秋(G1)から中3週というローテーションが不安視される。コントレイルは、この秋3戦目で、前走は3000mという距離に加え、最後まで息の抜けない厳しいレースだった点から疲労残りが懸念される。

 そのコントレイルにとって距離が2400mに短縮されるのは大きなプラス。日本ダービー(G1)を圧勝した東京2400mが舞台なら、牝馬に負けるわけにはいかないだろう。また、サリオスが不在だった菊花賞(G1)を見てもわかる通り、1強で徹底マークされるよりは、今回のようにライバル馬にマークが分散されるのは追い風となりそうだ。

 先述したように注目ポイントは菊花賞からの疲労残りだろう。もちろんあの激戦から僅か1か月で、疲労が残っていない方がおかしい。実際に、1週前追い切りでは僚馬2頭に後れを取り、その状態には疑問が投げかけられていた。陣営も“不安”を口にするほどだったが、今週に入って状態は一変したという。

「今週は火曜日がトレセン全休日でしたが、福永祐一騎手は事前に調教を申し込む形で、坂路でコントレイルに騎乗。先週からの大幅良化を感じたというコメントを残しています。さらに25日には、初めて自らが最終追い切りに騎乗し、栗東坂路で53秒3-12秒2の好時計をマークしました」(競馬記者)

JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とはの画像2

 最終追い切り後、福永騎手は「(この1週間で)驚くぐらいの良化度合いを見せてくれています。男の意地を見せたい一戦だなと思っています」と手応えと意気込みを語った。

 管理する矢作調教師も同様に大幅な良化を感じたようで、「(今日の追い切りは)素晴らしいと思いました。本当に良くなっていると思いました。馬の張りもほぼ戻りましたし、1週前の状態から今日の状態は考えられなかった」と手応えを口にしている。

 コントレイルにとって、このレースは偉大な父超えも懸かっている。父子は、ともにデビューから7連勝、無敗のまま菊花賞を制し、3冠馬に輝いた。しかし、ディープインパクトは3歳4冠を目指し出走した有馬記念(G1)では、ハーツクライに足をすくわれた。

 ただ、有馬記念でディープインパクトは単勝1.3倍と人気を一本かぶりしたのに対して、コントレイルは人気が分散してマークが薄くなることが予想される点が大きく異なる。

 コントレイルが強豪牝馬2頭を相手にジャパンCを制覇すれば、父を超えるデビュー8連勝となる。コントレイルは、この頂上決戦を制し、父超えを果たせるか。

JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とはのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
  2. 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
  3. 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
  4. 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
  5. ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
  6. 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
  7. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  8. ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
  9. ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠
  10. JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意