
JRA M.デムーロ「マイネル主戦」へ一発回答!? 阪神JF(G1)ユーバーレーベン「一瞬勝てると……」最速上がり3着で、あの騎手に危機感?
13日、阪神競馬場で行われた阪神JF(G1)は1番人気に推されたソダシが人気に応えて優勝。同じシラユキヒメ一族であるメイケイエールとの対決を制するとともに、白毛馬では初となるG1勝利を挙げた。
優勝したソダシをはじめ、ハナ差で2着に敗れたサトノレイナス、4着のメイケイエールと無敗馬が上位を賑わせたレースは見応え十分の好内容だった。そんな中、3着に食い込んだユーバーレーベン(牝2、美浦・手塚貴久厩舎)の健闘は称えられるべきだろう。
16頭のフルゲートで争われたレース。ユーバーレーベンは3枠5番という内目の枠からスタートを決めたが、M.デムーロ騎手は慌てず騒がずの後方から3番手の待機策を選択した。徐々に外に進路を窺いつつ、直線で大外に持ち出されるとGOサイン。上がり最速の切れ味を繰り出して、0秒1の大接戦を演じた。
これにはデムーロ騎手も「一瞬勝てると思いました。先生から聞いていたように、チャンスがあると思っていたので、勝ち馬とメイケイエールを見ながら4コーナーでじりじり上がって行きました。能力があります」と能力の高さを実感するコメントで振り返った。
「二の脚の遅さは陣営も課題として織り込み済みだったようです。結果的にまた後方からの競馬にはなりましたが、今回は同じ後ろからでもスムーズな競馬が出来たことが一番だったでしょう。
距離のロスもありましたし、先着を許した2頭と0秒1なら実力的に遜色ないといえます。後はもう少し器用な競馬が出来るようになれば、G1制覇も夢ではないと思います」(競馬記者)
前走のアルテミスS(G3)は好スタートを決めたものの、鞍上の柴田大知騎手は折り合いに専念するあまり控える競馬を選択。しかし、スローペースで馬群が固まっていたこともあり、進路取りに苦しむ結果となった。直線では内目の最後方までポジションを下げてしまい、実力を発揮できないまま9着に敗れた。
柴田大騎手も「思い通りの競馬ができませんでした」と悔やんだ敗戦。ユーバーレーベンは新馬を勝って、2戦目の札幌2歳S(G3)で既にソダシとクビ差の大接戦を演じた実力の持ち主だ。そして、陣営から次走の阪神JFでの巻き返しを託されたのがデムーロ騎手だった。
今回の好走で窮地に立たされそうなのが、ラフィアンの主戦騎手を任されている柴田大騎手だ。自身が見せ場なく敗退した馬でデムーロ騎手が巻き返した。それもG1の舞台だけに、オーナーの心証は決していいとはいえないだろう。
さらに、デムーロ騎手が今年ラフィアンの馬に騎乗したのは9番人気ヴォイスオブジョイで3着に入った9月の知立特別の一鞍のみ。タッグとしては珍しい組み合わせだが、2度目の騎乗でもG1・3着なら評価も上がる。
これを機に今後も騎乗依頼が増えていくようなら、将来的に柴田大騎手からデムーロ騎手に主戦騎手が交代ということも考えられるかもしれない
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
関連記事
JRA阪神JF(G1)音無厩舎が2週連続G1で「再」ブーイング!? 大本命クリソベリルに続き「状態良さそう」インフィナイトも……
JRA武豊メイケイエール「出遅れ」は確信犯!? 阪神ジュベナイルF(G1)安藤勝己氏「ユタカちゃんが意図的に……」4着も工夫凝らした騎乗に賛辞続々!
JRA阪神JF(G1)謎は全て解けた! 3強「2頭」切りで「◎」はまさかのサイン!? 困難な2歳戦に臭う「穴」のかほり――
JRA有馬記念で帯封ゲットへ! 阪神JF(G1)「3強不要」本命を託したのはソダシと実力“五分”の超大穴!
JRA「◎」インフィナイトがシラユキヒメ一族対決に待ったをかける!? 阪神JF(G1)無敗馬ソダシにも不安が……「強力現場情報」で穴馬も明らかに!?