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有馬記念(G1)C.ルメール「武豊超え」もフィエールマンは危険!? アーモンドアイ惨敗の悪夢…… 戦績から浮かび上がる大きな不安

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 今年はアーモンドアイが史上初となる芝G1・9冠を手にしたが、この栄誉は主戦であるC.ルメール騎手の好騎乗なくして達成できなかっただろう。それまでの短期免許による来日から2015年にJRA所属騎手となってからは未曽有の快進撃を遂げている。

 2018年には215勝を挙げて年間最多勝。これまで不可能と言われて来た武豊騎手が持っていた212勝を更新した。勢いはこれに留まらず、年間G1最多勝の記録も武豊騎手の6勝を更新する8勝となった(JBCスプリント含む)。

 そして、絶好調の波は今年も衰えることなく先週の段階で既にJRAG1・8勝の大活躍。全盛期の武豊騎手を彷彿とさせる好成績で、開催終了前に早くも騎手リーディングトップを確定させた。

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 そんなルメール騎手が今年の有馬記念で騎乗を予定しているのがフィエールマン(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)である。同馬とのコンビで19年、今年と春の天皇賞を連覇。それどころか、18年のレイデオロから19年、今年のアーモンドアイで秋の天皇賞も3連覇。天皇賞5連覇の偉業を達成した。「平成の盾男」といわれた武豊騎手のお株を奪う大記録といえるだろう。

 今年、これまで22レースのG1が行われたが、ルメール騎手は20鞍に騎乗して【8.4.0.8/20】の驚異的な成績を残した。当然ながら有馬記念のフィエールマンも有力候補の1頭と見られている。

 その一方で、ルメール騎手とフィエールマンのコンビが長距離でしか勝利を挙げることができていないのは気になる材料だ。これまで6回コンビを結成し、菊花賞勝利や春の天皇賞連覇は素晴らしいのひと言である。だが、いずれも3000m超のレースであり、中距離のレースで未勝利なのは意外な結果かもしれない。

 これはルメール騎手の問題というより、フィエールマン自身の適性が大きく関係していそうだ。他の騎手が騎乗した場合でも、芝2000mから3000m未満では1勝も挙げられていない。欧州の馬場が合わなかった凱旋門賞は例外としても【0.2.1.1/4】と4戦全敗。昨年の有馬記念にしても、ハイペースの展開をアーモンドアイに真っ向勝負を仕掛けて早めの競馬に徹したとはいえ、勝ち馬リスグラシューから1秒1も離されての完敗だった。

 切れる脚と素早い加速が特徴のディープインパクト産駒にしては、息の長い末脚が特徴のステイヤータイプの印象が強い。これが顕著に出たのが昨年のAJCC(G2)2着であり、札幌記念(G2)3着だろう。いずれもバテている訳ではないにもかかわらず、前の馬を捉え切れずに終わった。

 そしてどちらにも共通しているのは、直線の短いコースということだ。これは機動力を要求される小回りの中山で決してプラスとはいえないのではないか。

 前走の天皇賞・秋にしても後方から3ハロン32秒7の末脚を繰り出したとはいえ、東京の長い直線が味方したと考えることもできる。前走の好走で過信をしてしまうと、エンジンが掛かったときにはもう間に合わないということも十分に起こり得る。

 これまでの傾向的にも、1着で狙うには危険が伴いそうだ。

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