
JRAダノンザキッドに迫ったプラチナトレジャーVSレシステンシア半弟グラティアス!桜花賞馬の仔ら血統馬も虎視眈々【京成杯(G3)展望】
17日、中山競馬場では京成杯(G3)が開催される。皐月賞(G1)と同じ芝2000mを舞台に、昨年はスカイグルーヴが人気を集めたが、今年は混戦模様だ。
中心は、ダノンザキッドに迫った経験があるプラチナトレジャー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)か。
7月札幌の新馬戦で4着に敗れた後、2か月半の間隔を空けて臨んだ東京の未勝利戦で勝ち上がったが、この時のレース内容が秀逸。不良馬場のなか、後方待機から直線末脚を伸ばし、残り200mからは1頭だけ違う脚色で豪快に差し切った。
この勝利で陣営は自信を得たのか、次走に有力馬がそろう東京スポーツ杯2歳S(G3)を選択。そのレースを制したのは後に暮れのホープフルS(G1)を勝ったダノンザキッドだったが、プラチナトレジャーは、勝ち馬に次ぐ上がり2位タイの末脚を駆使。勝ち馬から0秒4差に健闘した。
中山での競馬は初めてとなるが、2走前を見る限り力の要る馬場はプラスに働きそうだ。また、デビューからすでに3戦とキャリアを積んでいる点も悪くない。京成杯の過去10年でキャリア3戦の馬は40頭が出走。その成績は「6-4-2-28」で、勝率は15.0%にも上る。
3度目のコンビを組む田辺裕信騎手は、3年前にキャリア3戦のジェネラーレウーノでこのレースを制覇。その前年にはコマノインパルスでも勝利を飾っており、鞍上のレース相性は抜群だ。
キャリア1戦の馬も過去10年で「2-1-3-11」、勝率11.8%と善戦している。今年これに該当する有力馬がグラティアス(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
2019年のセレクトセールにて2億4840万円という高額で落札された期待馬で、半姉には、2019年の阪神JF(G1)覇者レシステンシアがいる。
姉はスピードを武器にしたマイラータイプだが、父がハーツクライに替わった本馬は、2000mがベストか。10月の東京芝2000mで行われたデビュー戦はスピードの違いで逃げる形となり、最後まで脚色衰えず、上がり最速タイで押し切った。
ただし逃げ馬はこのレースで苦戦傾向。2007年のサンツェッペリンを最後に勝っておらず、馬券圏内も10年に2着に粘ったアドマイヤテンクウまでさかのぼる。グラティアスは、デビュー2連勝を飾って、姉が届かなかったクラシック制覇に一歩近づくことはできるか。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
JRA藤田菜七子「うまく乗れませんでした……」も衝撃の末脚で殿一気! 父ドゥラメンテを彷彿「狂気の怪物」で見えた悲願のG1制覇
JRA「ハート様あああああ!」単勝256倍・16番人気「絶望的」最後方から起死回生の勝利!「まだこれから良くなる」大仕事の亀田温心騎手に称賛の声
JRAフェアリーS(G3)テンハッピーローズ「単勝1.5倍裏切り」福永祐一が懸念材料!? 「2走前」と「9年前」に共通する“失敗”とは……
JRAアーモンドアイ「初年度配合」は仮想デアリングタクト!? 3年目エピファネイア抜擢に垣間見えたノーザンファームの絶対王者たる所以とは
JRA武豊「騎乗見送り」は天啓か!? シンザン記念(G3)の申し子にもたらされた僥倖! 昨年ドン底を味わった「あの騎手」に千載一遇のチャンス