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JRAフェブラリーS(G1)C.ルメール「平均以下」に愕然……過信は禁物!? カフェファラオが「買い」と言えない理由とは

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 やはり、今年も「この男」がリーディングを手にするのだろうか。

 今年も既に「31勝」とリーディングトップを走るC.ルメール騎手。リーディング2位の松山弘平騎手が23勝で、その差を「8勝」と大きく広げている。

 20日は2勝に留まったルメール騎手だが2着1回、3着3回で【2-1-3-3/9】の成績。この日は9鞍に騎乗し、6鞍は騎乗馬を馬券圏内へと導いた。

 ただ、それとは対照的に馬券圏外へと沈んだ3頭は全て「2桁着順」の惨敗。この3頭には、走ったレースが「ダート戦」だったという共通点がある。

 ルメール騎手の乗鞍を確認すると20日は芝レースが4鞍に、ダートレースが5鞍。芝レースでは【1-1-2-0/4】と全てのレースで馬券圏内に持ってきているが、ダートレースでは【1-0-1-3/5】と半分以上の確率で馬券圏外に沈んでいる。

 この傾向は今年のルメール騎手の成績を遡っても顕著。先週までの結果をまとめたものが以下だ。

■2021年ルメール騎手のコース別成績(勝率、連対率、複勝率)

芝【19-8-5-23/55】
34.5% 49.1% 58.2%

ダート【10-11-4-33/58】
17.2% 36.2% 43.1%

 芝レースで「34.5%」ある勝率は、ダートレースでは「17.2%」と激減。約半分まで落ち込んでいる。連対率、複勝率を見ても芝レースより劣っており、ダートレースを苦手としているようだ。

 また、回収率でも大きな差があり芝レースで単勝「91%」、複勝「80%」。これがダートレースとなると単勝「60%」、複勝「66%」と、単勝と複勝の還元率「約80%」を大きく下回る結果となっている。

 昨年のフェブラリーS(G1)をモズアスコットで制しているルメール騎手だが、これは1番人気での勝利。過去のフェブラリーSで人気を超える成績を収めたのは、2007年のフィールドルージュ(6番人気 5着)のみと、思うような成績は残せていないのが実情だ。

■ルメール騎手のフェブラリーS成績

2006年 ヴァーミリアン 3番人気 5着
2007年 フィールドルージュ 6番人気 5着
2009年 カネヒキリ 1番人気 3着
2010年 ミリオンディスク 11番人気 11着
2016年 ノンコノユメ 1番人気 2着
2017年 ノンコノユメ 4番人気 7着
2018年 ベストウォーリア 8番人気 10着
2019年 ゴールドドリーム 2番人気 2着
2020年 モズアスコット 1番人気 1着

 とはいえ、ダートレース全体でも複勝率は4割を超えている優秀な数字。芝レースでの成績が良過ぎるために、ダートレースでの成績が物足りなく感じるともいえなくはないが、回収率ベースで考えれば「買い」とはいえないだろう。

 21日のフェブラリーSでは、前売り段階で1番人気に支持されているカフェファラオに騎乗予定。有力馬だけに十分チャンスはありそうだが、「アーモンドアイやグランアレグリアのルメール騎手」だからと言って、ダートでは過信は禁物といえそうだ。

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