
JRA 武豊騎手を背にすみれS(L)を快勝も……皐月賞直行ディープモンスターが「鞍上未定」である理由
春のクラシックに向けたトライアルレースが盛り上がりを見せている。
7日に中山競馬場で行われた弥生賞ディープインパクト記念(G2)では、単勝1.3倍に支持された昨年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッドがまさかの敗戦。主役が思わぬ形で初黒星を喫したことで、皐月賞路線はより混戦模様になったと言ってよいだろう。
そんな中、2月28日に阪神競馬場で行われたすみれS(L)を鞍上武豊騎手で快勝したディープモンスター(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は、所有するDMMドリームクラブが皐月賞への直行を表明。気になる鞍上は現時点で未定であるという。
今年の牡馬クラシック戦線、武豊騎手にはヨーホーレイク(牡3、栗東・友道康夫厩舎)というお手馬がいる。ディープモンスターの鞍上が未定であるということは、武豊騎手は恐らくヨーホーレイクで皐月賞に挑むのであろうということが予想できる。しかし、である。
ヨーホーレイクはここ2戦、完敗に近い形での負けが続いており、クラシックを勝ち負けできる器かということに関しては、若干の疑問を呈している。
かたやディープモンスターは現在連勝中であり、勝ちっぷりもレースを重ねる毎にどんどん良くなってきているように見受けられる。クラシックを狙うのであれば、むしろ後者を選んだ方がベターであると言えなくはないだろうか。
「おそらくヨーホーレイクが先約なのでしょう。もちろん武豊騎手ほどの実績を積んだ人であれば、先約を断って他の有力馬に騎乗することも可能だと思われます。実際、昨年の日本ダービーではデビューからコンビを組んできたマイラプソディではなく、サトノフラッグを選んで参戦しています。
しかし、それはマイラプソディが武豊騎手にとってある程度融通が利くであろう、キーファーズの松島正昭オーナーの所有馬であったからの話。ヨーホーレイクは過去にディープインパクトを始め、有力馬を数多く所有する金子真人オーナーの所有馬です。
武豊騎手は昨年ヨーホーレイクでの新馬勝ちは、2010年のコティリオン以来、およそ10年ぶりとなる金子オーナーの馬での新馬勝ちでした。
また、厩舎もワールドプレミアやアドマイヤビルゴ等で最近蜜月な関係にある友道康夫厩舎です。昨年のマイラプソディの件もありますし、皐月賞までは何とか筋を通したいという気持ちもあるのではないでしょうか」(競馬記者)
ちなみに、ディープモンスターですみれSを勝利した際、武豊騎手は「3勝目ができてほっとしました。これでクラシックは賞金的に大丈夫でしょう」とコメントを残している。これは自身が先約で他の馬に乗ることが決まっているからなのか、あるいは両馬を乗り比べた上で、ヨーホーレイクの方が能力的に上だと判断したからなのか、どちらとも取れるコメントである。
もし武豊騎手が両馬の能力を判断した上でヨーホーレイクを選択したのであれば、皐月賞では、侮れない存在になりそうだ。
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