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JRA ソダシには「不可能」もアカイトリノムスメには可能!? オークス(G1)エアグルーヴ以来「25年ぶり」達成なるか、金子真人オーナー縁の良血に懸かる偉業

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 これまで、数々の名牝を世に送り出したオークス(G1)。今年は無敗二冠を狙う白毛馬ソダシの出走で、大きな盛り上がりを見せそうだ。

 ソダシのオーナーは金子真人氏で、これまで数々の名馬を所有。ソダシの父クロフネ、母父キングカメハメハもG1で活躍した馬だが、ともに金子オーナーが所有していた馬である。

 そんな金子オーナーが所有していた馬でも、最も知名度が高いのがG1・7勝のディープインパクトだろう。

 今年のオークスでは、金子オーナーの所有馬がディープインパクト産駒でも1頭スタンバイ。母娘2代でオークス制覇を狙うアカイトリノムスメ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 アカイトリノムスメの母アパパネも金子オーナーの所有馬で、2010年の牝馬三冠に輝いたG1・5勝の名牝。父が日本ダービー(G1)を制したディープインパクトで、母はオークス馬のアパパネなのだから府中の2400mへのコース替わりは歓迎材料となりそうだ。

 デビュー戦では7着と敗れたアカイトリノムスメだが、次の未勝利戦から3連勝でクイーンC(G3)を勝利すると、前走の桜花賞(G1)でも4着と好走。先週のヴィクトリアマイル(G1)を勝利したグランアレグリアと同じC.ルメール騎手と国枝厩舎とのコンビであり、高難度なミッションもクリアする可能性は十分にあるだろう。

「繁殖牝馬は通常1年に1頭を産む形となりますから、牡馬とは違い同一G1レースの親子制覇は極めて困難です。ただ、オークスでは過去に母ダイナカールとエアグルーヴが母娘制覇を達成しています。アカイトリノムスメは、アパパネにディープインパクトを配した超良血馬。デビュー前から注目度の高かった12冠ベビーですから、もちろんチャンスはあると思いますよ」(競馬記者)

 記者が話すように、1996年のオークスではエアグルーヴが母娘で同一G1制覇を達成。桜花賞を熱発で回避したエアグルーヴだが、その前哨戦であるチューリップ賞(G3・現G2)では5馬身差の圧勝を飾っており、オークスでも単勝2.5倍の1番人気でレースを迎えた。

 18頭立てとなったレースで、エアグルーヴは1コーナー7番手から徐々にポジションを上げ、4番手の外で最後の直線。横山典弘騎手が騎乗したノースサンデーの外斜行の煽りを受ける形となったが伸びは衰えず、後方から追い込んだ桜花賞馬ファイトガリバーの猛追を1馬身半差抑えてエアグルーヴが快勝した。

 因みにエアグルーヴの母ダイナカールは1983年のオークス馬。当時、単枠指定となったダイナカールは2番人気に推され、岡部幸雄騎手(JRA元ジョッキー)を背に、ゴール前で横一線となったレースを僅かハナ差で勝利している。

 あの偉大な記録から25年。アカイトリノムスメにも歴史的快挙に期待したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

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