GJ > 競馬ニュース > 福永祐一「東京の2400mはピッタリ」
NEW

JRA 日本ダービー(G1)「東京の2400mはピッタリ」福永祐一がシャフリヤールの距離延長をむしろ「歓迎」する理由とは

【この記事のキーワード】, ,

JRA 日本ダービー(G1)「東京の2400mはピッタリ」福永祐一がシャフリヤールの距離延長をむしろ「歓迎」する理由とはの画像1

 今週末、東京競馬場で開催される競馬の祭典・第88回日本ダービー(G1)。

 前走、毎日杯(G3)をレコードで快勝後、直行でダービーに駒を進めてきたシャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)。

 デビュー2戦目の共同通信杯(G3)では、後に皐月賞(G1)を制するエフフォーリアに敗れはしたものの、まだ3戦2勝3着1回と底を見せておらず、未知の魅力を秘めている1頭だ。『netkeiba.com』の想定オッズでは、エフフォーリア、牝馬のサトノレイナスからやや離れるものの、3番人気に支持されている。

 シャフリヤールの全兄アルアインは、2017年の皐月賞、19年の大阪杯(G1)を制したG1・2勝馬。2000m戦を得意としており、東京2400mのダービーでは5着に敗れている。広いコース、長い距離への適性となると、血統背景的にはやや疑問が付きまとうかもしれない。

JRA 日本ダービー(G1)「東京の2400mはピッタリ」福永祐一がシャフリヤールの距離延長をむしろ「歓迎」する理由とはの画像2

 しかし、ダービーでコンビを組む福永祐一騎手は、シャフリヤールにとって距離延長はむしろ“歓迎”であると言う。「アルアインのイメージから2000mまでと思われるかもしれないが、この馬は2000m以上。馬のフォームやスタートからして、東京の2400mはぴったりだと思う」と太鼓判を押した。

「アルアインは500キロを超える雄大な馬体をしていましたが、シャフリヤールはそれよりもだいぶコンパクトな450キロ程度です。福永騎手の手綱でダービーを制したワグネリアンとコントレイルも、馬体重は450~460キロ程でした。2頭の背中を知る福永騎手だけに、シャフリヤールなら問題ないと、経験的に感じたのかもしれません」(競馬誌ライター)

 福永騎手はシャフリヤールで昨年10月のデビュー戦を勝利した直後に、「来年はこの馬でダービーやな」と感じたそうである。

 前走の毎日杯こそ川田将雅騎手に手綱を譲ったものの、先週はダービーの1週前追い切りに騎乗。「体重は変わっていないが、物凄く大きく見せるようになった」と話し、確かな成長を感じ取っている。

 共同通信杯で敗れたエフフォーリアを逆転しなければならないが、当時とはやや様相も違ってきている。このときはシャフリヤールが2番人気、エフフォーリアが4番人気と、後者の方がやや気楽な立場ではあった。だが今回、エフフォーリアは断然の1番人気が濃厚である。

 ダービーで人気馬に騎乗する重圧が半端なものではないことは、1998年のダービーで、2番人気のキングヘイローに騎乗して14着に沈んだ福永騎手自身が証明している。当時の福永騎手と同じ20代前半の横山武史騎手は、そのプレッシャーに耐えられるだろうか。

 あれから23年が経過し、2頭のダービー馬の背中を知った福永騎手。距離延長を歓迎するシャフリヤールと共に、ダービー3勝目を目指す。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JRA 日本ダービー(G1)「東京の2400mはピッタリ」福永祐一がシャフリヤールの距離延長をむしろ「歓迎」する理由とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  5. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  6. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  7. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  10. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆