GJ > 競馬ニュース > マリアライト引退
NEW

マリアライト引退。キタサンブラックとドゥラメンテを下したグランプリ牝馬のハイライト

【この記事のキーワード】, ,
0117mariaraito.jpg※画像:『競馬つらつら』より

 2016年宝塚記念(G1)などを制した牝馬・マリアライトが、15日付けで競走馬登録を抹消された。

「成功の石」と呼ばれるパワーストーンからその名をつけられたマリアライトは、父馬ディープインパクトと母馬クリソプレーズの間に誕生した。母クリソプレーズの父は国内G1競走2勝、凱旋門賞でも2着と活躍した名馬エルコンドルパサーだ。その血が濃く出たためか、ディープ産駒にしては珍しく雨などによって荒れた馬場での競馬を得意としている。事実、マリアライトの最終戦績は20戦6勝だが、そのうち4つが荒れた馬場での勝利だった。

 当初から期待は大きかったというマリアライトは2014年のデビュー戦を快勝。だが、少し弱いところがあったためか大切に育てられ、頭角を現したのは4歳になってからだった。翌年の潮来特別を2着に3馬身差をつける圧勝、次走の緑風Sも制し連勝を飾る。久保田調教師は潮来特別を快勝した時点で、この年のエリザベス女王杯を意識したという。

 その後は重賞に挑戦し、マーメイドS・3着、産経賞オールカマー・5着と着実に力をつけていった。そしてエリザベス女王杯を迎えた当日。鞍上に蛯名正義騎手を迎えたマリアライトは6番人気。馬場は稍重だった。

 当日の1番人気は前年の優駿牝馬を制したヌーヴォレコルト、続いてはラキシスが並ぶ。この前年の同レースではヌーヴォレコルトが1番人気に押されていたもののラキシスに破れていた。ヌーヴォレコルトの1年越しの悲願達成なるかに注目が集まり、マリアライトは「主役」とは言い難かった。

 レースが始まるとマリアライトは中団に、ヌーヴォレコルトとラキシスはさらにその後方に待機し、脚をためつつ展開をうかがう。第4コーナーを回り、直線に入るとマリアライトが外から一気に進出。200mを切った時点で先頭に立ったマリアライトだが、外からはヌーヴォレコルトが末脚を発揮し、一気に距離を詰める。その追撃を振り切り、そのままマリアライトがゴール。2着はヌーヴォレコルト、前年の覇者ラキシスは11着に終わった。マリアライトの初G1制覇は、大事に使い続けた陣営の努力が結実した瞬間であった。

マリアライト引退。キタサンブラックとドゥラメンテを下したグランプリ牝馬のハイライトのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛