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武豊ついに「復活間近」か。関東オークス(G2)優勝、先週は「神騎乗」も披露。宝塚記念(G1)アリストテレス「一発あるよ」1年8ヶ月ぶりG1制覇の可能性

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武豊ついに「復活間近」か。関東オークス(G2)優勝、先週は「神騎乗」も披露。宝塚記念(G1)アリストテレス「一発あるよ」1年8ヶ月ぶりG1制覇の可能性の画像1

 16日、川崎競馬場で行われた第57回関東オークス(G2)は、1番人気のウェルドーン(牝3歳、栗東・角田晃一厩舎)が、1勝クラスから一気の3連勝で重賞初制覇を飾った。

 騎乗した武豊騎手は、「道中、やめようとするところがあるので、促しながらの追走。以前乗った時よりも強くなっているし、伸びしろはたっぷりあるので今後が楽しみ」とコメント。今後、ダートの重賞路線で注目の1頭となって行きそうだ。また、武豊騎手は昨年8月に盛岡で行われたクラスターC(G3)以来の交流重賞制覇となった。

 武豊騎手といえば、右足甲の骨折から5月1日に復帰も約1ヶ月間でわずか4勝。G1でも人気馬に騎乗するものの5着以内にすら入ることができず、苦戦を強いられていた。

 しかし、12日の札幌2Rで久々の勝ち星を挙げると、翌13日の東京6Rでも勝利。そして16日の川崎で交流重賞制覇と、ここにきてようやく復調の兆しが見え始めている。

 特に圧巻だったのは、トーセンメラニーで勝利した東京6Rだろう。芝の1600m戦、道中は後方のインを追走すると、4コーナーから直線にかけて各馬が荒れたインを避ける中、武豊騎手はあえて内を選択。直線では粘り込みを図るエンブレムコード、外から迫るロジモーリスを、内から豪快に差し切った。

 2017年・秋の天皇賞(G1)のキタサンブラックを彷彿とさせる見事なイン突きに、ネット上では「さすが豊さん」「すばらしい騎乗」「この日一番痺れました」といった絶賛の声が相次いだ。

 不調を乗り越えて、ついに「神騎乗」を披露した武豊騎手。いよいよ「復活間近」であると言っても良いのかもしれない。となれば、次に期待されるのは2019年の菊花賞(G1)以来、1年8ヶ月ぶりとなるG1制覇だろう。

 27日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)。武豊騎手は今年のAJCC(G2)の勝ち馬であり、昨年の菊花賞では三冠馬コントレイルをクビ差まで追い詰めたアリストテレスと新コンビを結成し臨む。

 16日に行われた1週前追い切りで本馬に騎乗。『スポーツニッポン』の取材に対し、「癖もなさそうで、距離も合うイメージ。かみ合えば一発あるよ」と不気味なコメントを残している。

「アリストテレスは宝塚記念が行われる芝2200mで3戦して2勝2着1回。武豊騎手も話しているように、距離はピッタリであると言えるかもしれません。

また、過去10年のAJCCの勝ち馬のうち、ルーラーシップとダノンバラードの2頭が、その年の宝塚記念で2着に入っています。この両レースはそれなりに結びつきが強いレースであるとも言えそうです」(競馬記者)

 宝塚記念は6月後半の梅雨時に行われるため、毎年タフなコンディションになりやすい。今年のAJCCで似たような馬場を経験し、勝ち切っているアリストテレスにとっては好材料となる可能性もある。

 武豊騎手も宝塚記念は06年のディープインパクト以来、勝ちから遠ざかっている。ついに復調の兆しが見え始めた今、しばらく溜め込んでいた鬱憤を一気に晴らして欲しいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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