GJ > 競馬ニュース > JRA「上半期699億9409万6100円アップ」は幻想!?  > 2ページ目
NEW

ウマ娘効果でJRA「上半期699億9409万6100円アップ」は幻想!? 前年比106.0%の絶好調も「ゲームはしても馬券は買わない」人々の存在

「確かに昨春、新型コロナウイルスの感染拡大によって無観客開催になったことは、馬券売上にも大きな被害をもたらしました。

無観客開催になったのは昨春3月の中山・阪神開催からですが、当時の重賞売上を見ても弥生賞(G2)が前年比82.9%、チューリップ賞(G2)も83.6%、中山記念(G2)や金鯱賞(G2)に至ってはそれぞれ63.3%、66.7%と半減に近い落ち込みを見せています。

ただ、そこからJRAの対応は迅速で、元々充実していたインターネット投票の普及がさらに加速。開催中止など大きな影響があった競輪やボートといった他の興行と大きな差をつけ、上半期の売得金を前年比101.5%でまとめた手腕はさすがでしたね。その後、JRAはさらに売上を伸ばし、2020年の売得金を前年比103.5%まで回復させました」(競馬記者)

 ちなみにJRAは2012年から、これまで9年連続で年間の売得金を伸ばし続けている。その間の平均は前年比約103%であり、つまり現在は「ウマ娘効果」に関係なく、JRAの売上が伸びるのは当たり前の現象といえるのだ。

 しかし、平均前年比約103%という中で、2021年上半期の売得金が106.0%だったことは、やはり特筆すべきことだろう。

 この平均よりも3%高いアップのすべてが「ウマ娘効果」であるかは定かではないが、少なくともその貢献度は小さくはないはず。「3%」というとわずかに見えるが、金額にすると約349億9703万4550円の売上アップということになる。おそらく、この辺りが本当の「ウマ娘効果」ということになりそうだ。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

ウマ娘効果でJRA「上半期699億9409万6100円アップ」は幻想!? 前年比106.0%の絶好調も「ゲームはしても馬券は買わない」人々の存在のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. 武豊が「告白」キタサンブラックによる宝塚記念(G1)の歴史的大敗劇で「何」があったのか……騒動が去った今だからこそ語られた「真相」<1>
  10. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬