
チュウワウィザードは「消し」で勝負! 夏の「ボーナス」は帝王賞(G1)で手に入れる、惨敗した宝塚記念からとっておきの「◎」で大逆転
「▲」には好調な10番のオーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)を狙いたい。
OP昇級後しばらくは「壁」に当たっていたが、5走前の福島民友C(L)勝利を皮切りに軌道に乗った。前走の平安Sは初めて背負った58㌔をものともせずレコードV。
私の競馬理論に「2勝クラスと3勝クラスを連勝した馬は強い」というものがある。オーヴェルニュはそれに該当していたため、OP昇級後3戦は買い続けていたが全て掲示板止まり。
ところが、私が買うのをやめた途端にOPクラスのレースを快勝という相性の悪さ。今度こそは期待に応えて欲しいところ。
「△」は、5番のカジノフォンテン(牡5歳、船橋・山下貴之厩舎)。
交流G1連勝中であるため、当然無視はできないが、近走は上手くいきすぎているのが引っかかる。川崎記念(G1)では単騎で楽に逃げ切り勝ち。その後も調整やローテーション、結果など何もかもがうまくいっている。
今回も変わらず順調だが、世の中そうは甘くない。そろそろ、連勝がストップする頃合いだろう。右回りのパフォーマンスも過去の戦績から左回りより落ちるため、頭の可能性は低いと判断。押さえの評価だ。
チュウワウィザード(牡6歳、栗東・大久保龍志厩舎)についての結論は、「消し」である。
前走は、強い海外ダート馬相手に2着と素晴らしい内容。そのため、相手が日本馬なら勝ち負け必至と考えるのは当然といえる。
ただ、海外遠征明けという点がどうしても引っ掛かる。「ドバイWC→帝王賞」というローテーションは昨年と同じ(昨年はコロナでドバイWCが直前で中止)。一度経験しているのだから不安はないように見える。
しかし、昨年と異なり今年はサウジ・ドバイと海外で「2戦」消化。帰国後も着地検疫などで満足な調整ができなかった。世界レベルの馬ではあるが状態面に不安が残る今回、惨敗するシーンも想像に難くない。
買い目は、馬連で「◎=〇▲△」の3点で勝負。
加えて、帝王賞ということで冒頭に触れたトウカイテイオーにちなんだ馬券も購入予定。それは、アニメ「ウマ娘 Season2」の作中においてトウカイテイオーが歌う「はちみーのうた」になぞらえた「3=8」の馬連と枠連は100円ずつ押さえる。
本音を言えばとにかく当たってくれたらなんでもいい(笑)。美味しい配当が見込めるテーオーケインズ-オーヴェルニュで決着なら歓喜のテイオーステップでお祝いといきたい。
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
PICK UP
Ranking
5:30更新「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「上村先生やったらしゃあない」最高額1億円馬は熱血調教師の“情熱爆発”で誕生!? ベラジオオペラ陣営の爆笑エピソード【特別インタビュー】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)超新星ベラジオオペラを巡る「絆」のサクセスストーリー。JRA未勝利馬主が大勝負に出た理由、そして運命の出会い【特別インタビュー】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 宝塚記念(G1)ベラジオオペラが武豊×ドウデュース「1強」に待った!「チーム・ベラジオ」が成し遂げた快挙と、陣営ならではのホンネ【特別インタビュー】
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
帝王賞(G1)強い地方馬はカジノフォンテンだけじゃない!? JRA勢より怖いのはミューチャリー、同期のライバルが身につけた新たな戦法とは
“南関総大将”カジノフォンテン帝王賞(G1)は「大ピンチ」!? JRA勢に2連勝中人馬に襲い掛かる「大井の壁」とは
クロノジェネシス完璧エスコートも「苦手」条件が牙をむく!? 帝王賞(G1)「代打」ルメールがクリンチャーに歓迎されない理由
【帝王賞(G1)展望】「大井の鬼」オメガパフューム中心も混戦模様!「砂のサイレンススズカ」の代表産駒が地方初見参、上半期のダート王決定戦に豪華メンバーが集結!
JRA 川田将雅に「騎乗馬選択」の自由なし!? 帝王賞(G1)クリンチャーとの無敗コンビ解消の裏に、浮かび上がるのは主戦騎手の呪縛か