元JRA藤田伸二氏「しゃくとり虫追いにやられました」川田将雅にとんだとばっちり!? アンドラステ勝利の中京記念(G3)予想連敗で新ワードが爆誕か

2011年以来、10年ぶりに小倉競馬場で開催された第69回中京記念(G3)。勝ったのは1番人気の支持を受けたアンドラステ(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎)だった。
川田将雅騎手を背に3番枠から絶好のスタートを切ったアンドラステ。外からハナを主張したディアンドル、そしてロータスランドを先に行かせ、道中はインの3~4番手を追走した。
逃げ馬をマークする形でしっかり脚を溜めたアンドラステ。余力十分で4コーナーを迎えると、川田騎手はディアンドルの内側に1頭分のスペースを見つけすかさず加速。直線を向くなり、早め先頭に躍り出た。
直線半ばには内からクラヴェル、外からはカテドラルの2頭が鋭い末脚で追い込み、最後は3頭による競り合い。馬場の真ん中に進路を取った川田騎手は必死に追い続け、ゴール手前で左ムチを2発入れたところがゴールだった。

アンドラステにとって6度目の挑戦で念願の重賞初制覇。川田騎手は「久しぶりに騎乗して、能力は重賞級なのは間違いない馬で、こうして結果が出て良かったです」と愛馬の奮闘を称えた。
そんな川田騎手の手綱捌きを高く評価したのは元JRA騎手の安藤勝己氏だ。レース後、自身のTwitterに「あれだけ上手く立ち回られたら差しが利いてきた馬場でも届かない」とコメント。今年重賞12勝目を挙げた後輩騎手を絶賛した。
もう一人、川田騎手の手綱捌きに言及した元騎手もいた。JRA・G1通算17勝を誇る藤田伸二氏だ。
この日は15時から自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行った藤田氏。いつも通り、重賞レースの予想と買い目を披露し、ファンからのコメントや質問に答えながら進行した。
「この日、藤田氏が本命に指名したのが函館記念(G3)はマイネルウィルトス、そして中京記念がボッケリーニでした。どちらも鞍上がご当地騎手の丹内祐次騎手と浜中俊騎手。元騎手らしい愛のこもったチョイスだったと思います。
残念ながらマイネルウィルトスは8着、ボッケリーニは6着に敗れ、的中とはなりませんでした。中京記念では、ボッケリーニが直線で不利を受けた時点で藤田氏は『はい、おしまい』と諦めモード。そこで藤田氏の口から飛び出したのが『しゃくとり虫』という単語でした」(競馬誌ライター)
直線最後の攻防で、本命ボッケリーニの敗戦を確信した藤田氏。その直後、「しゃくとり虫……。しゃくとり虫追い……。川田のしゃくとり虫追いにやられましたか」とポツリとつぶやいた。
一呼吸置いた藤田氏は「はい、どっち(函館記念、中京記念)もハズレ!」と自らリセット。川田騎手の絶妙な仕掛けのタイミングなど両重賞の結果を簡潔に振り返った。
そんななか、一部のファンが食いついたのは「しゃくとり虫」というワード。コメント欄でその真意を聞かれた藤田氏は、指でしゃくとり虫の動きを再現しながら、「馬の上でこういう風(しゃくとり虫のよう)に見えるのが、川田だったりとか岩田(康誠)だったりとかの乗り方。(それを)しゃくとり虫追いと呼んでいる」と丁寧に説明していた。
例として名前を出された岩田康騎手の騎乗スタイルは、一部のファンから「焼きそば」、「トントン」などといった表現で例えられることもある。今回、藤田氏が川田騎手を例えた「しゃくとり虫」は、斬新な表現といえそうだ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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