
リアルインパクトが「キズナ越え」の種付け数! オーストラリアG1を制して生まれたメリットとは

世界を股にかけて活躍している印象だ。
昨年引退し、新種牡馬としてデビューしたリアルインパクトの初年度種付け数が日本で139頭、またオーストラリアで134頭、合計273頭にまで至っていたことがわかった。
リアルインパクトは、父馬・ディープインパクト、母馬トキオリアリティー、母父馬・メドウレイクというなかなかの良血で、11年に安田記念(G1)、15年にオーストラリアのジョージライダーS(G1)を制覇。現役時代は30戦5勝2着5回3着2回の成績を残している。
日本だけでは同じく種牡馬初年度のキズナが269頭に種付けしていると話題になったが、それ以上の数字だ。だが、現役時の成績では派手さを含めキズナに軍配が上がるのは間違いない。
リアルインパクトがこのような驚愕する種付け数を記録したのは、オーストラリアでのG1も制覇したことは捨てきれない。また日本でも旋風を巻き起こしている、ディープインパクトの血をあちらが欲したということもあるのだろう。
また日本では、サンデーサイレンスの血を持つ繁殖牝馬が多く、種付けを希望する際には「非サンデー種牡馬」を探していることもあり、「サンデー種牡馬」は飽和状態にあると言える。また、「サンデー種牡馬」をつけるならば優秀すぎる成績を残しているディープインパクト、それ以外でも産駒が優秀な成績を残しているサンデー系につければいいという考える馬主も多いだろう。この「血の飽和」により、日本国内でのリアルインパクトの種牡馬としての活躍の目はさほど大きくなかった。
また注目しなければならないのは、その種付け料の差だ。日本では種付け料80万円なのに対し、オーストラリアでは約166万円と、約2倍に達する。それを見越して、オーストラリアへ参戦をする競走馬も今後増加する可能性もあるだろう。
海外生まれながら日本馬の血を引くサラブレッドが、遠征で日本を訪れ活躍する……そんな未来もありえるかもしれない。
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