GJ > 競馬ニュース > C.ルメール JRA全10場重賞制覇に王手!  > 2ページ目
NEW

C.ルメール「働き方改革」でJRA全10場重賞制覇に王手! 武豊ら過去6人が達成した「偉業、シーズンオフなしの日本競馬界の働き方に一石を投じるか?

【この記事のキーワード】, ,

 世界的に珍しい、オフシーズンがない日本の競馬界。JRAの騎手たちはケガでもしない限り、長期休暇をとることは難しいのが現状だ。しかも休んだら最後、自身のお手馬を他の騎手にとられてしまう恐怖もあり、少々のケガなら誰も休まない。そんな風潮は、未だに存在している。

 一方のルメール騎手は、存分に“バカンス”を楽しみ、リフレッシュしてから再び戦場に赴き、そして結果を出すという、理想的な行動サイクルを実現。「休む時は休む、仕事するときはする」という、いわゆるオン・オフの切り替えこそ、大きなモチベーションになっていることは明白であり、これこそ同時に、長きに渡りトップジョッキーの座に君臨する“秘訣”ではないだろうか。

 奇しくもJRAは1日に、2021年度秋季競馬番組を発表。今年も12月28日(火)まで、年内いっぱい競馬が開催される。騎手をはじめ、競馬関係者にとっては今年も「休む暇なし」の年末年始を過ごすことになりそうだ。

 一年中行われるレースへの出走を巡って、休みなく働く調教師や厩舎関係者。さらに寒さ暑さ関係なく、春夏秋冬通じてコンディションを整える必要がある騎手たち。

 ルメール騎手のこうした行動サイクルが浸透すれば、いつの日か、日本競馬界にも「働き方改革」が実現する可能性もある。そして同時に、多くのホースマンの技術レベルも底上げするのではないだろうか。

(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

C.ルメール「働き方改革」でJRA全10場重賞制覇に王手! 武豊ら過去6人が達成した「偉業、シーズンオフなしの日本競馬界の働き方に一石を投じるか?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRAの重要事! 夏の風物詩セレクトセールとサマーセール。生産界の代理戦争と取引馬の成績
  2. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  6. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  7. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  8. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  9. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛