JRA単勝1.8倍アークライト「謎のスプリント初挑戦」で大敗……昨年POG“1番人気”も、過剰なルメールファーストの犠牲に?

1日、函館競馬場で行われた6R・3歳未勝利は、2番人気のイルクオーレ(牡3歳、美浦・高橋文雅厩舎)が勝利。鞍上の三浦皇成騎手は、これが嬉しいJRA通算900勝の節目となった。
その一方で、単勝1番人気に推されながらも見せ場なく敗れたのが、良血馬のアークライト(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。
勝ったイルクオーレが2番人気ながら、単勝8.2倍という美味しい配当だったのは、アークライトが単勝1.8倍という圧倒的な支持を集めていたことに尽きる。大多数のファンが、全姉に2014年の桜花賞(G1)を勝ち、凱旋門賞(仏G1)にも挑戦したハープスターがいる良血馬の勝ち上がりを信じていたということだろう。
16頭立て芝1200mのレース。スタートを決めたアークライトは鞍上のC.ルメール騎手に促されながら得意の好位を狙うが、周りの馬のスピードについて行けずに中団から。4コーナーからスパートを開始し、再び先頭集団に取り付こうとしたが、そのまま本来の伸びを欠いて10着に大敗した。
「ここ2戦が連続2着だったので『今度こそ』という感じでしたが、残念な結果に終わってしまいました。スタートは悪くなかったですし、ルメール騎手はやれることはやったと思います。ですが、如何せんアークライトにとって1200mは忙し過ぎた印象です。
姉のハープスターと比較するのは酷ですが、本来の走りができれば未勝利を勝ち上がる力は十分にあると思います」(競馬記者)
この結果には、レースを見守ったファンもSNSや掲示板などで「この惨敗は痛い」「未勝利で終わる馬じゃないから、なんとか1勝してほしい」「この馬がまさかこんなことになるなんて……」と、9月第1週の未勝利戦の開催終了が迫るアークライトの今後を心配するコメントが続々……。

中でも声が大きかったのが「無理にルメール騎手を乗せる必要があるのか」という意見だ。
「アークライトは藤沢和厩舎期待の良血馬ということもあって、ここまでの7戦すべてでルメール騎手が騎乗しています。それでも1頭の未勝利馬にルメール騎手がここまで騎乗し続けることは珍しいケースです。
ルメール騎手にしても勝つチャンスのある馬なので騎乗している面もあると思いますが、アークライトの場合は、それ以上に陣営がルメール騎手に拘っている印象ですね。
というのも今回は1200m初挑戦となりましたが、レースぶりからはとてもスプリント戦に対応できているようには見えず、むしろ『何故1200mを使った?』と思わせるような走りでした。
あくまで私見ですが、未勝利戦も9月の第1週で終わりですし、ここは実績のある距離で『確実に結果を出すことを優先すべきだったのでは?』と思わざるを得ないですね」(別の記者)
記者曰く、実は昨年のデビューを迎える際もアークライトは、予定していたレースを直前に回避した経緯があるそうだ。藤沢和調教師は馬場の良さを求めての回避とコメントしていたが、その日のレースにはルメール騎手が騎乗できなかった背景もあったという。
「こういう馬場は合わないのかもしれません」
レース後、ルメール騎手は馬場に敗因を求めているが、舞台となった函館はデビュー戦でクビ差の2着と好走した舞台。レースを見守ったファンの多くは、やはり追走に苦しんだ1200mの挑戦に疑問を抱いているはずだ。
昨年の今頃は多くのPOG(ペーパーオーナーゲーム)で1番人気だった良血馬が、まさかのデビュー7連敗……。現役No.1ジョッキーへの拘わりを見せてきた期待馬が、いよいよ追い詰められてきた。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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