
JRA藤田菜七子×ゴールドシップで「1000万馬券」演出!「勝ち馬が強かった」も15番人気2着激走で新潟史上4位の超高配当!
7日、新潟競馬場で行われた4R・3歳未勝利(芝2000m)は、11番人気のラピスデラビオス(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)が勝利。勝ち時計1:59.5はレコードというオマケ付きで、待望の初勝利を飾った。
平穏な午前になるはずだった。この日の新潟は朝から1番人気が3連勝。手堅い配当が続き、ネット上の競馬ファンからもSNSなどで的中報告が相次いでいた。
ところが4Rはそんな平穏ムードを嘲笑うかのように、単勝61.2倍の11番人気ラピスデラビオスが抜群のスタートを決めると、鞍上の藤懸貴志騎手のエスコートでそのまま逃げ切り勝利。
2着にも、藤田菜七子騎手の15番人気ブルーローズシップが混戦から抜け出して三連単は1004万5030円と、1000万馬券を超える大波乱となった。
「驚きましたね。ラピスデラビオスは1800mの前走こそ7着でしたが、掲示板(5着以内)の経験がある2000mに距離が延長されたのは明らかにプラス。レース後に藤懸騎手が『暑さも関係なく、いい状態だった』と話していた通り、減っていた馬体が戻ったのも好材料だったようです。
2着のブルーローズシップは今回が初芝でしたが、芝になって変わりましたね。ゴールドシップ×ロージズインメイという配合は、今年のオークス(G1)を勝ったユーバーレーベンと同じ。当たりハズレが激しいゴールドシップ産駒の中では、コンスタントに勝ち上がりを見せている配合ですし、この馬も初勝利は近いと思います」(競馬記者)
結局、レースは11番人気→15番人気→5番人気で決着。三連単1004万5030円は新潟競馬史上4位、馬連38万6270円は史上最高という歴史的な大波乱となった。
その立役者となった藤懸騎手は「抜群のスタートだったので、迷わずハナに。テンから戸惑うことなく道中を進めて、最後まで脚が上がりませんでした。強かったですね。今日は完勝です」と、最大の勝因をスタートに挙げている。ハナに立てたことでペースを支配し、あっさりと逃げ切って見せた。
一方、ゲートが一息の上に大外18番からスタートと相まって、後方15番手からの競馬となったブルーローズシップだが「競馬は流れてくれましたし、しまいも伸びてくれました」と話した藤田騎手。スタートで後手を踏んだことで、かえって腹が括れたのかもしれない。
「勝ち馬が強かったです」
最後はそう勝ち馬を称えたが、初の芝挑戦で上々の走りを見せたブルーローズシップも、初勝利は目前だろう。今回は15番人気を覆しての激走だったが、藤田騎手にとっても手放したくない1頭となったに違いない。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
PICK UP
Ranking
17:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
関連記事
JRA 藤田菜七子「遺恨試合」勃発!? 23歳ラストウィーク、バースデーVの前に立ちはだかるのは、クラシック期待も「無念の降板」となったあの馬?
JRAバカラクイーン”神走”も「元主戦」藤田菜七子“サンドイッチ”惨敗……「最初に寄られた」アイビスSD(G3)セピアノーツは挟まれ「10秒足らず」で終戦
「79連敗」脱出した藤田菜七子騎手が約2ヶ月ぶりの白星! アイビスSD(G3)で千直女王がコンビを組む可能性のある「穴馬候補」とは!?
JRA 社台ファーム生産の期待馬が藤田菜七子騎手でデビュー! 父は芝1800mの日本レコードホルダー
JRAアドマイヤ軍団が藤田菜七子に急接近!? ディープインパクト後継VSキタサンブラック、武豊「期待の大物」は父が米国年度代表馬【週末GJ人気記事総まとめ】