
JRA「勝率46.7%」C.ルメールを圧倒した横山武史の勢いが止まらない! 兄・和生と兄弟で絶好調の札幌開幕週、直接対決でも「技あり騎乗」でライバルを完封
今年の函館リーディングを獲得した横山武史騎手の勢いが止まらない。
C.ルメール騎手と接戦になったものの、昨年に続く2年連続のリーディングを自信に繋がると喜んだ横山武騎手。
「この勢いで北海道シリーズのリーディングも獲りたい」と、札幌開催でも天下取りに強い意欲を見せていたが、“有言実行”に大きく近づいた開幕週の札幌開催だった。
初日の14日こそ6鞍に騎乗して1勝に終わったが、15日になって大爆発した。この日は1Rから騎乗して4戦連続の勝利。その後の3鞍は敗れたものの、メインレースのUHB賞(OP)を1番人気アヌラーダプラで制すると、最終の12R藻岩山特別(2勝クラス)も単勝1.4倍のソーヴァリアントで2連勝を決める。
終わってみれば騎乗機会9回で6勝を挙げる大活躍。土曜を含めても15戦7勝となり、その勝率は46.7%と、圧倒的な好成績を残した。
小倉は川田将雅騎手と松山弘平騎手、新潟は福永祐一騎手らが主戦場とし、北海道開催はリーディングトップを独走するルメール騎手の独壇場となる可能性が高かった札幌開催。先の函館で接戦したライバル横山武騎手が、ここまで勝ち星を量産したことは、ルメール騎手にとって大きなビハインドだろう。
土日合わせて18鞍に騎乗して3勝は悪くない成績だが、ルメール騎手にしては物足りない印象もある。同じく3勝を挙げた横山和生騎手を2着の差で上回って2位。勝率では後れを取った。
そんな武史騎手とルメール騎手の明暗が顕著だったのが、直接対決となったメインレースと最終レースの2戦かもしれない。
このレースで武史騎手は1番人気アヌラーダプラ、ルメール騎手は3番人気タイセイアベニールに騎乗。2枠3番の好枠を利してロスのない競馬で抜け出したアヌラーダプラを8枠16番の大外枠からスタートしたタイセイアベニールがゴール前で猛追する。写真判定に持ち込まれた大接戦を制したのは、ハナ差で先着したアヌラーダプラだった。
近走凡走していたタイセイアベニールが3番人気に支持されたのは、勿論ルメール騎手の手腕が評価されてのもの。それでも勝利寸前まで好走させた手腕には恐れ入る。
その一方、寸分の狂いもない競馬で勝ち切った横山武騎手のエスコートも、他の騎手だったなら勝てたかどうかわからないと思わせる内容でもある。
さらに最終レースの藻岩山特別を圧勝したソーヴァリアントの走りは、秋にも続く両者の戦いにも影響しそうだ。
同馬は古馬牝馬トップクラスのマジックキャッスルを姉に持つ血統。春のクラシックで結果を残すことはできなかったが、前走の利尻特別(1勝クラス)を6馬身で圧勝し、今回は追ったところもなく3馬身半差の大楽勝。次走の結果次第では、菊花賞(G1)や秋の天皇賞(G1)でも注目の存在となるだろう。
今回は騎乗停止中の大野拓弥騎手の代打的な意味合いもあっただろうが、素質馬の騎乗を任されるのも厩舎の信頼が厚いからこそ。
このまま横山武騎手の勢いが続くようだと、全国リーディングではルメール騎手が圧勝しているとはいえ、今年の北海道シリーズは脇役へと追いやられそうな雰囲気だ。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA 横山武史、「恋人」エフフォーリアが菊花賞回避も「元カレ」と復縁 メロディーレーン弟と目指すは父の再現
JRA 横山武史「ルメール超え」函館リーディング獲得も痛み分け!? 2人揃ってクラシックに収穫なしの条件、対照的に大物候補をゲットした3人に武豊騎手の期待馬も?
JRA早過ぎるリーディング陥落に「騎乗停止」が決定打!? “夏の珍事”はまるでツインターボVSディープインパクト、大穴が武豊と僅差の大健闘も二強に落ち着いた函館開催
JRA 横山武史に迫るC.ルメールの影! 好調土曜から一転して日曜は急ブレーキ、どん詰まりイカットにファンも“怒っと”?
JRA 「重賞より速い勝ち時計」 超ハイペース楽々逃げで重賞馬全妹が鮮烈デビュー! 先週に続きダイワメジャー産駒大物登場!