真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.09.09 07:00
JRA 14年後に「消費税以下」の評価大暴落、ノーザンファームに見切りをつけられた“6億馬”! その産駒が紫苑S(G3)で反撃の狼煙
文=中川大河
こうしてノーザンファームを離れることになったディナシーはこの春、受胎していたニューイヤーズデイ産駒を出産。新天地で第二の繁殖生活をスタートさせている。
すでに繁殖牝馬としては高齢といえる15歳を迎え、大逆転劇があるならメイサウザンアワーの活躍しかないだろう。そして紫苑Sで13分の11の抽選を突破すれば、それが現実味を帯びてもおかしくない。
メイサウザンアワーはデビュー2戦目で勝ち上がったあと、昨秋の赤松賞(1勝クラス)でアカイトリノムスメの2着に好走。4月のフローラS(G2)では休み明けながら4着と力を見せた。このとき最後の直線で不利を受けた鞍上の石橋脩騎手は「直線で前が塞がらなければ、2着はあったレース」とあと一歩でオークス(G1)の権利をとれなかった悔しさをにじませた。
5月に1勝クラスを勝利、夏を休養に充て、秋に備えたメイサウザンアワー。そのスタートセンスは抜群で、これまで先行する競馬をしながらも、5戦中4戦で上がり2位以内をマーク。開幕週の中山芝でその先行力を生かすことができれば、春の実績馬相手でもチャンスは十分あるだろう。
6億円から1050万円という屈辱の大暴落を味わった母の逆襲はメイサウザンアワーに懸かっている。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
- テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
- ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
- 【ヴィクトリアマイル】ソダシ、ソングライン、ナミュールの激走を見抜いた“マイル三冠王”が今年も完全制覇へ自信の一手!マスクトディーヴァの取捨は?
関連記事
JRA【紫苑S(G3)展望】桜花賞3着馬VSオークス3着馬「キズナ産駒」がガチンコ対決!「関東の最終兵器」2戦2勝フィエールマン全妹の評価は?
JRA 幸英明、ボートレースで「大敗」も余裕の“幸スマイル”!一般とはかけ離れた一流ジョッキーの「給与事情」とは
JRA“駆け込み”引退した調教師に光る代打起用や出走ローテの妙!? 将来有望視された元騎手の“名采配”がズバリ的中!
JRA 福永祐一「ええ素材や」G1・7勝馬の娘が小倉競馬「最速」の上がりタイムで快勝。秋華賞(G1)最大の惑星はクロノジェネシスとも共通点?
JRA岩田康誠「俺はクリノガウディーでG1を取る」、 “最強の1勝馬”の再生でつかんだ手応え! セントウルS(G2)でいざ重賞100勝へ「32度目の正直」