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JRA 幸英明、ボートレースで「大敗」も余裕の“幸スマイル”!一般とはかけ離れた一流ジョッキーの「給与事情」とは

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 7日、ボートレース住之江のYouTube生配信番組『新時代をガチ開け!回収率バトル G1高松宮記念特別競走 最終日』にJRAの幸英明騎手と松若風馬騎手が揃って出演した。

 ゴルフ好きでも有名な幸騎手だが、MCの内山信二から「ボートレースは結構されるのですか」という問いに「僕は大好きです」と回答。内山から「噂はかねがね聞いております」と返され、これには幸騎手も苦笑いを見せた。

 両騎手の舟券勝負だが、共に途中までは好調。幸騎手は毎レース万単位の金額を賭けて、9R終了時点で約20万円のプラス収支を出した。松若騎手は金額を抑えながら要所で的中を重ねて、回収率は幸騎手を上回っていた。

 そして注目となった最終レースの優勝戦だが、帯封を目指すと宣言した両名は一般人では考えられない金額を賭けた。松若騎手は10万円、幸騎手は38万円の大勝負に打って出たのだ。

 結果は残念ながら二人とも不的中。約40万円の博打に敗れた幸騎手はこの日だけで、約33万円。一般のファンなら立ち直るのに時間も掛かりそうな金額だが、余裕の“幸スマイル”から出て来たのは「想定内の範囲内で負けてる」という意外な言葉。

 そこで、気になってくるのが騎手の給料事情だろう。果たして、1日で30万円も失っても平気な騎手は一体どれくらいの給与を貰っているのだろうか。

「JRA騎手の平均年収は1000万円で、中央値は大体3000万円から4000万円の間と言われています。他の公営競技選手も平均年収は一般的に高いと言われていますが、JRA騎手はその中でも群を抜いています。

JRA騎手の収入源は、『レース獲得賞金の5%』・『騎手奨励手当』・『騎乗手当』の3つが基本となっています」(競馬誌ライター)

 騎手は騎乗したレースで賞金を得ると、得た賞金の“5%”を取り分として貰える。少ない取り分に見えるが、G1を勝てば1Rだけで約500万円を獲得することが可能だ。

 騎手奨励手当は、レースに騎乗した騎手に対し、騎乗1回につき約16000円支給される手当だ。この手当は、レースの格付け等で変動することはない。

 対する騎乗手当は、騎手奨励手当と支給条件は同じだが、支給金額が騎乗したレースの格付け等で変動する。一般競走では2万6000円となっており、障害競走では10万円を超えるレースも存在する。

「幸騎手の場合ですと、先週は計18R騎乗しました。3勝し、重賞でも3着と結果を出しました。ざっと計算すると、2日間で推定365万円稼いだと思われます。ですから、30万円を1日で失ったところで問題ないのでしょう」(同ライター)

 騎手は基本個人事業主であるため、所属元のJRAから毎月決まった給与が与えられることはない。そのため、自分から騎乗馬を集めて結果を出さなければ稼げない「実力主義」の厳しい側面もあるのだ。

 その一方で、結果さえ出せば幸騎手のように2日間で300万円も稼げるように夢がある職業。我々ファンは馬券で一攫千金の夢を見ているが、騎手も同様の夢を見ているのかもしれない。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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