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5日、中京競馬場で行われた5Rの2歳新馬(芝2000m)は、武豊騎手の4番人気シェルビーズアイ(牡2、栗東・武英智厩舎)が勝利。頭数こそ6頭立てと少ないながら、今後が楽しみになるデビュー勝ちを飾った。
「気性は幼いけれど、まだまだ良くなりそう」
レース後、武豊騎手がそう振り返ったようにスタートがよくなかったことは、今後の課題か。ゲートをもっさり出ると、行き脚がつかずに最後方からの追走となった。6頭立てという少頭数だったことも幸いしたものの、今後多頭数のレースになるとネックになる恐れがある。
ただ、レースである以上は勝利が最善の結果であることに変わりはない。武豊騎手が「まだまだ良くなる」と評した粗削りな走りは、これからの伸びしろを予感させる内容だった。
スタートこそ後手に回ったシェルビーズアイだが、前半1000m通過63秒8というかなりのスローペースでレースが流れたことも幸いした。馬群が固まったこともあって、比較的スムーズにビハインドを取り戻せる展開。外目を徐々に進出していくと、手応え十分に最後の直線を迎えることに成功する。
残り200m辺りで武豊騎手がゴーサインを出すと、そこからは出色の伸び。抜群の瞬発力を見せて、ゴール前で粘り込みを図ったレッドモンレーヴを差し切った。スローペースを味方に、勝ちパターンに持ち込んでいた逃げ馬を上がり3ハロン最速の切れで捕まえたのだから価値がある。
「3着馬が2着馬からさらに3馬身離されたことを考えると、ここでは勝ち馬の力が一枚上だったということでしょう。レース前の下馬評では、6頭立ての4番人気と伏兵の評価でしたが、次走でも期待できそうですよ。
洋芝が得意なハービンジャーの産駒ですが、この反応の良さなら切れ味も相当ありそうです。2000mでこれだけ走れたなら、距離が延びても対応できそうな雰囲気があります」(競馬記者)
シェルビーズアイが低評価を覆して快勝した一方で、単勝オッズ1.5倍の断然人気に推されたダノンマイソウルは、これといった見せ場もなく4着と完敗した。
2020年の1歳セレクトセールにて、4億円(税抜)という超高額で落札されていた評判馬は、ダノックスの主戦を任されている川田将雅騎手とのコンビでデビュー。このレースが6頭立てという少ない頭数となったのも、敵わないと見たライバル陣営が対決を避けたためとも考えられていたほどだ。
だが、高額落札馬だからといって、必ずしも金額に見合った成績を残す訳でもないというのは決して珍しいことでもない。この馬の出走が少頭数の一因となり、後方からの競馬を強いられたシェルビーズアイの好走を後押ししたとすれば、何とも皮肉な結果ともいえる。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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