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JRA“ドゥラメンテ”級の期待馬がサリオスの後継に名乗り!? 「直線の脚は凄かった」搭載エンジンの違いに石橋脩も興奮

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石橋脩騎手

 21日、東京競馬場で行われた6R・2歳新馬戦は、石橋脩騎手の1番人気ダノンベルーガ(牡2、美浦・堀宣行厩舎)が優勝した。2019年のセレクトセールにて1億6000万円(税抜)で落札されたハーツクライ産駒が、デビュー戦からモノの違いを見せた。

 母コーステッドは16年のBCジュヴェナイルフィリーズターフ(G1)の優勝馬。その初年度産駒となるダノンベルーガだが、幼少期のアクシデントで右のトモの引き上げが悪くなる不運に見舞われた。それでも陣営の入念なケアの結果、最終追い切りではG1馬のサリオス相手に併入するほどポテンシャルの高い馬へと成長を遂げていた。

 調教の良さや血統面が評価されて、単勝オッズ1.7倍と圧倒的な人気。2番人気バトルボーンとどちらに軍配が上がるか、注目の一戦だった。

 8頭立ての少頭数となった芝2000m戦。6枠6番のダノンベルーガは好スタートを切ったが、外からバトルボーンが位置を取りにいったのを見ると、石橋騎手は控えて5番手へ。ハナを取り切ったバトルボーンが、1000m通過1分2秒4のスローペースでレースを引っ張って、最後の直線へ。

 余力十分なバトルボーンが後続を突き放すなか、1頭だけ他馬と異なる脚色だったのがダノンベルーガだ。大外に持ち出されて石橋騎手のステッキが入ると、一気に加速。残り200mを切ったところで、バトルボーンを捉えると、後は持ったまま。最後は流す余裕も見せながらライバルを置き去りにして、デビュー戦を白星で飾った。

「それにしても、直線の脚は凄かったですね」

 規格外の走りを見せたダノンベルーガに石橋騎手も興奮を隠せなかったようだ。

「ギアがトップに入ってからの加速が特筆ものでしたね。まるで厩舎の先輩であるドゥラメンテの現役時代を彷彿とさせる伸び脚でした。晩成型が多いハーツクライ産駒なので、今後どのような成長曲線を描いていくか楽しみですね」(競馬誌ライター)

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津村明秀騎手

 “ドゥラメンテ級”の末脚に驚いたのは、石橋騎手やファンだけではない。2着のバトルボーンの津村明秀騎手は「最後までしっかりと走ってくれました」と、パートナーの健闘を称えた一方で、「今日は勝った馬を褒めるべきだと思います」と、ダノンベルーガの走りに脱帽していた。

 陣営によると、先述のアクシデントの影響で右回りのコーナーでは加速しづらい面が見られると言う。そのため、今回のパフォーマンスは左回りだったからこそかもしれないが、まだデビューしたばかりの2歳馬でもある。ハーツクライ産駒の特徴である成長力とともに課題をクリアしていければ、来年のクラシック候補に名を連ねる可能性は十分ある。

 堀厩舎にとって看板馬サリオス以上の期待が懸かるかもしれない。ダノンベルーガの成長次第ではドゥラメンテ以来のクラシックホースになれる可能性すらあるだろう。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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