GJ > 競馬ニュース > 倍率「万馬券」級! 有馬記念(G1)指定席が“超プレミア化”でファンは阿鼻叫喚!? 苛烈なキャンセル席取り合戦の行く末は……
NEW

JRA 倍率「万馬券」級! 有馬記念(G1)指定席が“超プレミア化”でファンは阿鼻叫喚!? 苛烈なキャンセル席取り合戦の行く末は……

【この記事のキーワード】, ,

JRA 倍率「万馬券」級! 有馬記念(G1)指定席が“超プレミア化”でファンは阿鼻叫喚!? 苛烈なキャンセル席取り合戦の行く末は……の画像1

 中山競馬場で有馬記念(G1)が行われる26日。今年はこのレースを最後に引退するクロノジェネシスをはじめ、皐月賞と天皇賞・秋を制したG1・2勝馬エフフォーリア、菊花賞を圧勝したタイトルホルダーも出走を予定しているなど、豪華な顔触れとなっている。

 それだけに、年末の大一番を実際に観戦して見届けたいと思う方も少なくないはず。しかし、残念ながら中央競馬の開催競馬場は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、事前に指定席などを購入したファンのみに制限されている。

 つまり、従来のように当日入場券を競馬場で購入して入場するということは出来ない。

 それゆえ現地で観戦したいファンは、事前に指定席を入手しなければならないのだが、そのためにはまず「指定席ネット予約」会員になる必要がある。会員登録をすると期間内に観戦したい日の指定席に応募することができ、見事当選すると指定席を購入できる。

 ただ競馬ファンが日本全国に存在するように、指定席を求める他のファンとの競争に勝つ必要がある。特にG1などの大レースが行われる競馬場の指定席は倍率が高く、当選するのは非常に困難とされている。

 例えば今年の日本ダービー(G1)は、車椅子専用席を除く全ての座席が倍率15倍オーバーだった。最も当選確率の高かった「6階B指定席」でも、人気アーティストのコンサート並みである。

 昨年は終息が見えなかった影響かJRAも席数を絞っていた。そのためコロナ禍の入場解禁間もなかった昨年の菊花賞(G1)はコントレイルの無敗の三冠を見届けようと、778席に対して約1万8000人が応募し、倍率は23倍となった。

 今年に入って徐々に新型コロナの脅威が薄まっていったため、それに比例して席数は増加傾向にあり、今年はまだマシとの見方もある。

 このような経緯もあって、今年の有馬記念の倍率が気になるところだが、予想に反して、とんでもないことになっている。

 中山競馬場の席数が4330席と、主要競馬場にしては少ないこともあるが、どの席種も軒並み倍率20倍オーバー。最も倍率の高かった席は「ボックスシート」で、84.9倍と万馬券に近い数字である。

 ネット予約会員の規則として1人1個しか会員IDを持てないため、応募はもちろん1回のみ。応募者が重複していないにもかかわらず、これほどの競争率の高さは日本の競馬ファンの多さを物語っている。

 とはいえ、現地観戦を熱望しているファンにとっては、絶望的な現実だろう。

 だが、応募に漏れてしまったファンにも救済チャンスがある。それが20日の17時から発売開始される「残席・キャンセル席発売」だ。これはキャンセルされた席や期間内に購入されなかった席を再度発売するものである。そして、この発売は今までの「抽選」方式ではなく「先着」方式。指定席を是が非でも欲しいファンが虎視眈々と17時ちょうどにサイトへ入れるよう待ち構えていた。

 来る17時。サイトのメンテナンスが明けると、僅かな空席を求めるファンによる壮絶な指定席争奪戦が始まったが、間もなく「ただいまアクセスが集中しているため、ログインできません」というエラーメッセージが出る始末。サイトに再びログイン出来た頃には、すでに席は残されていなかった。

 ネット上のSNSでは「ログインすら出来ない」や「途中で落ちた」などの席取り合戦に敗れたファンの声がチラホラ。中には「席確保出来たのに決済エラーが表示されて結局買えなかった」と、天国から地獄へ落ちたファンの姿もあった。

 JRAは俳優の松平健氏とタッグを組んだ「マツケンアリマ」がネットやSNSで大きな注目を浴びたが、指定席争奪戦に敗れてしまったファンにとっては「落選アリマ」といった感じだろうか。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

JRA 倍率「万馬券」級! 有馬記念(G1)指定席が“超プレミア化”でファンは阿鼻叫喚!? 苛烈なキャンセル席取り合戦の行く末は……のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA「謎の主取り」ディープインパクト産駒「大盛況」も唯一の敗者……セレクトセール「平均2億円」ディープ特需に埋もれた“13番目の男”とは
  2. JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  5. キタサンブラック産駒を超高価格で落札「謎の購買者」が2年連続で話題に? 昨年の落札馬は「有名オーナー」の名義に
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
  9. JRA「6億円」の衝撃から3年、まさかの「名義変更」から2カ月。アドマイヤが“北の大地”で存在感を示す!
  10. JRAも「G1同日開催」を増やすべき? 香港春競馬「大変革」に日本競馬の進化を求める声も……