JRA 武豊&ジュタロウに「超強力」ライバル現る!? 馬なりで後続に大差のぶっちぎり「カフェファラオ級」可能性秘める素質馬が衝撃のV!
2021年の中央競馬は28日の開催を持って全日程が終了。同日に行われたホープフルS(G1)は、2番人気のキラーアビリティがV。無敗で朝日杯FS(G1)を勝ったドウデュースと共に、来年の牡馬クラシックを引っ張っていく存在となりそうだ。
また明け3歳のダート路線では、武豊騎手とのコンビで11月の新馬戦を大差勝ちしたジュタロウに主役級の期待が集まりそうだ。
レース後に武騎手が、「本気でケンタッキーダービー(米G1)に行きたい」と語ったという大器は、次走に1月8日の中京ダート1800m(1勝クラス)を予定している。平場戦とはいえ、大注目の一戦となるだろう。
そんな武豊騎手とジュタロウに、強力なライバルとなりそうな馬が現れた。25日、中山6Rの新馬戦を大差で圧勝したアローワン(牡2歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)だ。
ダート1800mで行われた15頭立ての一戦。大外15番枠からスタートしたアローワンと鞍上の津村明秀騎手は、一旦は好位をうかがうもスピードの違いでハナへ。前半1000m通過64秒フラットの流れを自ら作り出すと、徐々にラップを加速させながら最後の直線へと向かう。
4コーナーを回り終えて直線に入ると、早くも後続とのリードが5馬身に拡大。津村騎手が気合いをつけると、さらに脚を伸ばして完全に一人旅に。最後の100mは馬なりだったが、それでも2着のサバンナモンキーに2秒の大差をつける衝撃の強さだった。
なお勝ち時計は1分54秒3は稍重であったとはいえ、カフェファラオが19年12月の新馬戦で記録した1分54秒7よりも好時計。また3日後に行われた、2021ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中山2戦(古馬2勝クラス)の勝ちタイム1分55秒0よりも速かった。
「カフェファラオの新馬戦の勝ち時計は、翌日に行われた古馬2勝クラスの決着タイム1分54秒3とほとんど遜色のない時計でした。
この時期の中山ダート1800mの新馬戦を1分54秒台で走り切り、なおかつ古馬2勝クラスの勝ち時計を上回ったアローワンは、それこそカフェファラオ級の能力を秘めている可能性もありそうです」(競馬誌ライター)
なお鞍上の津村騎手はレース後、「前進気勢が強いので、無理せずにリズムよく走らせた。思った以上に強い勝ち方だった」とコメント。
今年5月の北海道トレーニングセールにおいて950万円(税抜)で取引された同馬は、父がダートG1・11勝の新種牡馬コパノリッキー。母父は昨年のチャンピオンズC(G1)を勝ったチュウワウィザードの父でもあるキングカメハメハである。砂の大物感が漂う血統構成で、来年は間違いなく注目の1頭となるだろう。
そんなアローワンであるが、次走は1月8日に中山で開催される黒竹賞(1勝クラス)にエントリーしている。出走するかどうか現在のところ未確定だが、出走すれば中京のジュタロウの2戦目と同日に登場することになる。近い将来、ジュタロウと無敗対決が実現する日を楽しみに待ちたい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA「私の技術不足」謙虚過ぎるコメントでファン急増!? 来年ブレイク必至の若手有望株がトランセンド近親で技ありV!
JRA横山武史またしても「油断」が命取り? 5頭が横一線のタイム差なし、世界のC.デムーロが「格の違い」を見せつけるV
JRA 武豊&C.デムーロ人気馬を撃破!近親にマイルG1を「連覇」した現役種牡馬、勝率40%超えの「相性抜群コンビ」がメイクデビュー逃走V!
JRA 横山武史「油断騎乗」で騎乗停止…有馬記念(G1)もあやわの大ピンチ!? 単勝1.7倍「エフフォーリア弟」で出陣もまさかの結末
JRAデシエルト「7馬身差」デビューは調教代わり!? 2億5000万円ドゥラメンテ後継候補に安田隆行調教師は「芝も視野」