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JRA遅れて来た「超大物」に福永祐一は嬉しい誤算!? 無敗馬VSドゥメンテ産駒の期待馬、避けられぬ「鞍上問題」で2頭の評価に微妙な温度差

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福永祐一騎手

 21日、中京競馬場で行われたメインレースの名古屋城S(OP)は、福永祐一騎手の1番人気グロアリムンディ(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)が優勝した。

 オープン昇級初戦ながら、単勝1.9倍の圧倒的人気に応えたグロリアムンディは、これで4連勝。ゴール前の脚色にもまだ余裕があり、次は重賞への出走も視野に入るだろう。

「良いスタートを切って、完勝でした。これからも楽しみです。競馬に関して言うことはありません」

 2着メイショウドヒョウに2馬身の差をつける快勝を振り返った福永騎手のコメントにもパートナーに対する絶大な信頼が見え隠れしている。

 それもそのはずだ。何しろグロリアムンディは、昨年のクラシックで福永騎手のパートナー候補に挙げられていたほどの期待馬だったのだから……。

 前走はC.デムーロ騎手、2走前はM.デムーロ騎手に手綱を譲ったとはいえ、それは12月に遠征した香港スプリント(G1)で落馬したのが原因。実際、それ以外はデビューから手綱を取り続けている福永騎手にとって、かなり思い入れのある馬ということだろう。

 また、主戦の期待に反して1勝クラスでさえ、足踏みが続いていたグロリアムンディに再びスポットライトが当たるきっかけとなったのは、昨年12月にそれまでの芝からダートに矛先を転じたことだ。

 初ダートとなった1勝クラスの2000m戦を4馬身差で勝利すると、それまでの低迷がまるで嘘だったかのようなトントン拍子で階段を駆け上がる。4連勝目を飾った名古屋城Sは、これまでと一味違う強力メンバーが揃っていたが、全く問題にしなかった。ダート“無敗馬”の勢いはまだまだ止まりそうにない。

 ただ、これと同時に福永騎手にとって嬉しい誤算となりそうなのが、ダート路線で評価の高いもう1頭のお手馬、バーデンヴァイラーの存在である。

 こちらは現在3連勝と快進撃を見せているドゥラメンテ産駒の期待馬。6日に中山競馬場で行われた総武S(OP)を福永騎手とのコンビで圧勝したばかり。いずれもダートの中距離路線を歩んでおり、ゆくゆくは同じ路線を歩む両馬ならいつかは顔を合わせるはずだ。

 来るべき日が来た時に、福永騎手がどちらを選択するのかは非常に興味深い。

「個人的な見解ですが、おそらくグロリアムンディを選びそうな気がします。バーデンヴァイラーの勝利に福永騎手のコメントが少々淡白だったのが引っ掛かるんですよね。同馬は元々北村友一騎手が主戦を任されていました。

ところが、昨年5月の落馬で騎乗出来なくなったこともあって、福永騎手に出番が回ってきた経緯があります。福永騎手が落馬による療養中に他の騎手が騎乗したところは似ていますが、コメントに温度差は感じました」(競馬記者)

 確かにそういわれてみれば、「これからも楽しみ」「競馬に関して言うことはありません」と、最大級にも思える誉め言葉が並んだグロリアムンディの名古屋城Sの勝利。これに対し「強かったです」「最後まで集中して走っていました」と振り返ったバーデンヴァイラーの総武Sの言葉は物足りない印象も残る。

 一部の切り取りではあるが、自身の想像を上回る走りをしてくれたというニュアンスが強かったのは、グロリアムンディの方かもしれない。

 ただ、バーデンヴァイラーも2走前の摩耶S(3勝クラス)で3馬身突き放したウィリアムバローズが、名古屋城Sが行われた同日の中山10R韓国馬事会杯(3勝クラス)で6馬身差の大楽勝を決めており、相対的に評価が上がっている。

 グロリアムンディ、バーデンヴァイラーどちらも遅れて来たダートの大物候補であることは間違いないだけに、遅かれ早かれ訪れる直接対決を楽しみに待ちたい。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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