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JRAアーリントンC(G3)吉田隼人「無意味」な33秒3に疑問の声!? ジュンブロッサム「武豊待望論」急騰もNHKマイルC絶望

JRAアーリントンC(G3)吉田隼人「無意味」な33秒3に疑問の声!? ジュンブロッサム「武豊待望論」急騰もNHKマイルC絶望の画像1
ダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I

 16日、阪神競馬場では3歳のマイル重賞・アーリントンC(G3)が開催された。3着以内の馬にNHKマイルC(G1)の優先出走権が付与されるトライアルを制したのは、川田将雅騎手のダノンスコーピオンだった。

「前回はバランスが良くなく、競馬にならなかったのですが、今回は道中のバランスが良く、この馬としてはちゃんとした走りができていました」

 レースをそう振り返った川田騎手もパートナーの復調にまずは一安心か。

 最終追い切り後に川田騎手から「まだ間に合っていない」と危惧する声も出ていた前走の共同通信杯(G3)は、復調途上での出走。実際、レースでも精彩を欠く走りで7着に敗れ、主戦の不安が的中してしまった。

 一時は陣営から春全休という声も出たものの、不振から見事な巻き返しに成功してみせたダノンスコーピオン。実力馬が復調したなら、本番のNHKマイルCでも主役級の期待が持てそうだ。

 これに対し、2番人気で4着に敗れたのがジュンブロッサム(牡3、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 

痛恨の4着でNHKマイルCへ赤信号か……

 

 18頭立ての芝1600mのレースを出遅れ気味にスタートすると、道中はほぼ最後方から追走。最後の直線で大外に出されてから、上がり3ハロン33秒3の鬼脚を駆使したものの、脚を余すような格好で惜敗した。

 未勝利勝ちしかないジュンブロッサム陣営にとって、NHKマイルC出走には権利の取れる3着以内が絶対条件。未勝利戦でレコードをマークした東京を舞台に行われる大目標を前に、出走はほぼ絶望的といえる状況となってしまった。

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吉田隼人騎手

「ちょっとマイルでスタートが決まらないと……。多頭数でどんどん前に入られてしまって、促してもついて行けませんでした」

 騎乗した吉田隼人騎手だが、「あの伸びならもう少しポジションが取れていれば……」「ゲートが全てでした」と振り返るのが精一杯だった。

「うーん……ちょっともったいないレースだった気がしますね。勝ち馬のダノンスコーピオンに騎乗した川田騎手が見事な手綱捌きだっただけに、1、2番人気で2頭の明暗がより際立ったように映ります。

中距離しか経験していなかった馬ですから、テンからペースが速くなるマイルのペースに馬が戸惑ったかもしれません。ただ、デビューからここまで好位で競馬をしていた馬。いきなり最後方からの競馬では厳しかったですね」(競馬記者)

 レースを観ていたファンの怒りは、当然ながら吉田隼騎手へと向いた。ネットの掲示板やSNSなどでは、「馬は足りてるけど騎手が足りてない」「全部スタートのせいにしてる」「やっぱりこの馬は豊さんじゃないと……」と、一部のファンから鞍上に対する疑問の声も……。

 吉田隼騎手は前走のアルメリア賞(1勝クラス)を、本人も認めた「窮屈な競馬」で2着に敗れていたばかリ。2戦連続での不完全燃焼にファンの不満が残ったのも仕方がなかったか。

 大阪杯(G1)を8番人気ポタジェで制し、評価が急上昇していただけに、吉田隼騎手としては悔いの残るレースだった。

 結果を残して主戦の座を盤石にしたかったところだが、3着にも入れなかったことは陣営にとっても痛恨。場合によってはジュンブロッサムの降板があっても不思議ではないだろう。オーナーサイドの判断次第で武豊騎手の再登板もありそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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