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実力はドウデュース級!? 秋華賞最大の「惑星」出陣

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 7日、新潟競馬場では芝2000mの外回りを舞台に月岡温泉特別(2勝クラス)が行われる。このレースで未勝利戦からの3連勝を狙うのがセントカメリア(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

 昨年10月のデビューから3戦は芝のマイルを使って全敗。だが、兄が芝2400mのコーフィールドC(豪G1)を制し、国内でも3400mのダイヤモンドS(G3)を勝ったアドマイヤラクティということもあり、本馬も距離が延びてから本領を発揮。

 キャリア4戦目の中京芝2000mで初白星を飾ると、同じ舞台で行われた前走のあずさ賞(1勝クラス)も逃げ切って見事に連勝を決めた。

 手綱を務める福永祐一騎手は前回のレース後、「まだ駐立に課題はあるが、スタートは出るようになってきた。イメージ通りに運べたし、いい方向に向かっている」とコメント。もともと難しい面もあるようだが、使われつつ確実に良化してきたか。

 なお、あずさ賞の勝ちタイムは重馬場で1分59秒6。これは同日メインに稍重で開催された古馬オープンの都大路S(L)のそれを0秒9も上回っていることから、中身も非常に濃い一戦だったことが窺える。

 春は惜しくもクラシックに間に合わなかったが、今回の月岡温泉特別で結果を残すことができれば、牝馬三冠レース最終戦・秋華賞(G1)の最大の惑星として浮上してくるかもしれない。

秋華賞最大の「惑星」出陣

 そんなセントカメリアだが、秘めている能力はもしかすると“ドウデュース級”であるかもしれないという声も一部のファンから出た。

 というのも、前走で2着に退けたガイアフォースが、次戦の国東特別(1勝クラス)を7馬身差のレコードで圧勝。ここまで4戦2勝2着2回の同馬は、土を付けられた相手が本馬と今年の日本ダービー(G1)を勝ったドウデュースのみであり、秋には菊花賞(G1)の有力候補とも目されている。

 そのガイアフォースにつけた着差がドウデュースはクビなのに対し、本馬はそれを大きく上回る1馬身半。あくまで着差だけの単純比較なら引けを取らないと言えなくもない。

「まだ1勝馬に過ぎないセントカメリアをダービー馬並みと持ち上げるのは無理がありますが、あずさ賞の勝ちタイムはフェーングロッテンが勝った“残念ダービー”とも言われる白百合S(L)の時計は超えていました。

フェーングロッテンはその後、ラジオNIKKEI賞(G3)も勝っているので、セントカメリアも決して弱い訳ではないでしょう」(競馬誌ライター)

 白百合Sはあずさ賞の2週間後に同じ中京2000mで行われ、勝ちタイムは良馬場で1分59秒8。セントカメリアはこの時計を重馬場で凌いでいる。

 なお、月岡温泉特別は今年の皐月賞(G1)で8着のラーグルフや、前走で1勝クラスを快勝したロードカテドラルなど、なかなかの好メンバーが揃うことが予想されている。果たしてセントカメリアは噂に違わぬ走りを見せられるだろうか。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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