GJ > 競馬ニュース > “ホープレス”の危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるか
NEW

“ホープレス”の危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるか

ホープレスの危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるかの画像1

 19日、中山競馬場では菊花賞(G1)のトライアルレースであるセントライト記念(G2)が行われ、3番人気のガイアフォースが重賞初制覇を成し遂げた。

 昨年9月の新馬戦では、後にダービー馬となるドウデュースの2着。その後は長期休養を強いられたものの、3月に阪神で未勝利勝ちを果たすと、5月に1勝クラスの2着を挟み、7月の小倉で国東特別(1勝クラス)を圧勝。2着につけた7馬身差もさることながら、小倉の芝2000mで1分56秒8のコースレコードを叩き出したことも話題になった。

 待ちに待った初の重賞の舞台。先団を見ながら好位置で運ぶと、直線では日本ダービー(G1)で3着に入ったアスクビクターモアとの一騎打ちに。

 馬体を併せての約200mの叩き合いの末、最後はライバルよりも0秒3速い上がり3ハロン34秒7の脚で突き抜け、アタマ差先頭でゴール。父キタサンブラックとの父仔制覇というオマケ付きで、最後の一冠争いに名乗りを上げた。

 今週は中京競馬場で菊花賞馬を多数輩出している最重要トライアル・神戸新聞杯(G2)が行われるが、やはり今回も春のクラシック路線を順調に歩んできた実績馬と、夏の間に頭角を現した上がり馬の激突が大きなポイントになる。

 特に実績組はダービーを最後に休みに入るというパターンが多く、その場合は今回が4カ月休養明けの始動戦となる。元々の実力に加え、夏の間にどれだけの成長を見せているかが馬券戦略においての大きなカギを握っている。

“ホープレス”の危機再び…?

 そんな中、実績馬を精査していくにあたり、気になるのがホープフルS(G1)に出走していた組の不振である。

 暮れの中山・芝2000mで開催される大一番。かつては出世馬が少なく、“ホープレスS”などと揶揄されることもあったが、ここ数年でそんな印象も一変。2018年の勝ち馬・サートゥルナーリアは翌年の皐月賞(G1)を制し、2019年の勝ち馬・コントレイルは3連勝で初G1タイトルを掴んだ後、翌年も負けなしのまま無敗の三冠馬となった。

 2020年の勝ち馬であるダノンザキッドは、ホープフルSを最後に勝利から遠ざかっているものの、当時4着のタイトルホルダーと2着のオーソクレースが翌年の菊花賞でワンツー。大舞台で存在感を発揮している。

ホープレスの危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるかの画像2
キラーアビリティ

 一方で、昨年のホープフルS組はと言うと、勝ち馬のキラーアビリティが皐月賞で13着に敗れ、ダービーでも6着と結果を残すことができず。今のところ再始動の情報も聞こえてこない。

 そんな中、セントライト記念には3頭のホープフルS組が出走したが、結果は5着のラーグルフが最上位。ボーンディスウェイは6着、オニャンコポンも7着という物足りない結果に終わっている。

 オニャンコポンはホープフルSで11着に敗れた後、次走の京成杯(G3)で巻き返して勝利。その他ではマテンロウレオがホープフルSで6着の後、次走のきさらぎ賞(G3)を勝っていて、アスクワイルドモアはそのきさらぎ賞で4着に敗れた後、京都新聞杯(G2)を制覇。

 後の重賞馬は出ているとはいえ、皐月賞やダービーでは馬券絡みはおろか、掲示板に載った馬もなし。2歳の中距離王を決めるG1レースでありながら、そのレベルは疑問視されつつある。

ホープレスの危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるかの画像3
ジャスティンパレス

 今週の神戸新聞杯には、ホープフルS組からジャスティンパレスとアスクワイルドモア、サトノヘリオスの3頭が出走を予定。特にジャスティンパレスはキラーアビリティと0秒2差の2着と健闘を見せた有望株だけに、この秋の再始動には大きな注目が集まる。

 ホープフルSに駒を進めることができたということは、2歳の間にしっかりと賞金を稼ぎ、春の大舞台を見据えて順調に歩みを進めることができたということ。最後の菊花賞トライアルでは、この世代を牽引していた有望株たちの逆襲に期待したい。

“ホープレス”の危機再び…?神戸新聞杯(G2)に参戦の3頭は意地を見せられるかのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
  2. 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  3. 藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
  4. サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
  5. 【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
  6. 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
  7. キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
  8. 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
  9. C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
  10. 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性