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藤田菜七子「勝負駆け」に今村聖奈が大慌て!?「迷惑を少しでも減らしたい」新潟リーディング懸かった大一番で明暗

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藤田菜七子「勝負駆け」に今村聖奈が大慌て!?「迷惑を少しでも減らしたい」新潟リーディング懸かった大一番で明暗の画像1
今村聖奈騎手

 先輩女性ジョッキーの意地を見せた。30日、新潟競馬場で行われた8R・3歳以上1勝クラスは、4番人気のナツイチバン(牝3歳、美浦・村田一誠厩舎)が勝利。最後の直線で先頭集団に並びかけると、鮮やかに押し切って見せた。

 10頭立てで行われたダート1200mのレースで1番人気だったのはゴイゴイスー。鞍上は、大注目のルーキー・今村聖奈騎手だ。

 今年の新潟開催最終日だったこの日、前日に2勝を挙げた今村騎手は、戸崎圭太騎手に並ぶ年間19勝目を挙げ、新潟の年間リーディングを争っていた。さらにゴイゴイスーはこの日の騎乗馬で唯一の1番人気。ここまでまだ勝利がなかった中、そういった意味でも注目の一戦だった。

藤田菜七子「勝負駆け」に今村聖奈が大慌て!?「迷惑を少しでも減らしたい」新潟リーディング懸かった大一番で明暗の画像2
藤田菜七子騎手

 しかし、レース後「枠の並びが良くて、無理せずいいポジションが取れました」と快勝を振り返ったのは、先輩女性ジョッキーの藤田菜七子騎手だった。

 レースでは、積極的に好位につけた藤田騎手のナツイチバンに対して、そのすぐ後ろでレースを運んだのが今村騎手だった。結局、ゴイゴイスーは先に抜け出したナツイチバンを捕らえ切れずの2着。上がり3ハロンがまったく同じ37秒だったことからも、結果的には位置取りが明暗を分けた。

 ただ、明暗が分かれたのは着順だけではなかったようだ。

藤田菜七子騎手の「勝負駆け」に今村聖奈騎手が大慌て!?

「ゴイゴイスーが勝ってもおかしくない展開でしたが、敗因を挙げるとすれば、今村騎手が最後の直線で進路を確保するのに手間取ったことかもしれません。内目の3番枠からのスタートということもあって、内々でレースを進めていた今村騎手ですが、最後は前を行く3頭の間を縫って抜け出すつもりだったように見えました。

しかし、そこへ前にいた藤田騎手のナツイチバンが並びかけたことで3頭が併せ馬のような状態に。開いていた3頭の間隔が詰まったことで、今村騎手は進路変更を余儀なくされています。藤田騎手としては勝ちに行くための当然の進路取りだったと思いますが、結果的にはシビアな騎乗が今村騎手の計算を狂わせることになりました」(競馬記者)

 レース後、今村騎手が咄嗟の進路変更に慌ててしまったのか、直後にいた馬たちの進路を塞ぐ格好になってしまったようだ。なお、JRAは本件について「最後の直線で斜行した」とし、今村騎手へ過怠金3万円の処分を下している。

 ただ、今村騎手にとっては悔いの残る結果となってしまったが、この「2着」は彼女にとって大きな意味を持ったようだ。

「今村騎手は新潟の年間リーディングを懸け、年間19勝で戸崎騎手と並んで迎えていましたが、実は2着と3着の数も同じという大接戦でした。しかも戸崎騎手はこの日、東京で騎乗していたので、今村騎手が一度でも3着以上になれば首位に立つという状況。なので、敗れはしましたが、2着を確保したことにも大きな意味がありました」(同)

 結局、他の騎手も勝ち星を上回れずに、今村騎手が新潟の年間リーディングを獲得。新人女性ジョッキーとしては史上初の快挙だったが、そのインタビューで「もっと結果を残さないといけない場面で、自分の判断力のなさ、分析力のなさで馬に迷惑をかけてしまったことを少しでも減らしていきたい」と気を引き締めた。

「追い出しを待つ余裕もありましたし、新潟1200mはすごく合ってそうです」

 レース後、そう相棒を称えた藤田騎手も通算で最も多くの勝利を挙げているように、新潟は大の得意だ。この勝利でようやく7勝目と苦戦が続いているが、今村騎手も同期の永島まなみ騎手も藤田騎手の影響を大きく受けている。

 女性ジョッキー第一人者として、この1勝を浮上のきっかけにしたい。

銀シャリ松岡

銀シャリ松岡

天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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