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ジャパンC(G1)今年の外国馬は買い! シャフリヤールとの1点勝負もオススメ!

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 カタールで行われているサッカーW杯予選リーグで、森保一監督率いる日本代表が優勝候補のドイツを破る金星を挙げた。今週末のジャパンC(G1)も、日本馬の勝利を期待したいところだ。

 今年のジャパンCは最大7頭の外国馬の参戦が見込まれていたものの、アルピニスタ、マジカルラグーン、ブルームの3頭が回避して4頭におさまった。それでも2017年以来となる4頭が参戦し、メンバー的にも注目が集まる。その4頭のプロフィールは以下の通り。

 日本でも産駒が活躍しているフランケル産駒で、今年のパリ大賞(G1)優勝馬オネスト(フランス・牡3)。

 ジャンロマネ賞(G1)の優勝馬で、昨年のジャパンCでも5着に好走したグランドグローリー(フランス・牝6)。

 通算6戦5勝、現在バイエルン大賞(G1)を含む5連勝中のテュネス(ドイツ・牡3)。

 パリ大賞(G1)2着、ニエル賞(G2)でドウデュースに勝利したシムカミル(フランス・牡3)。

 3頭のG1馬が参戦するのだから、“格”で判断すれば多くの日本馬より上だ。それでもジャパンCは日本馬有利の傾向があり、現在16年連続で勝利。そして外国馬が最後に馬券に絡んだのは、2006年3着のウィジャボード(イギリス・牝5)までさかのぼる。

今年の外国馬は買い!

 今年も日本馬が上位を独占かと思えるが、今年は外国馬にチャンスがありそうなのだ。

 まず日本馬のレベルと実績不足が否めない。大将格シャフリヤールを除けば、2頭のG1馬デアリングタクトとユーバーレーベンは、ともに1年以上未勝利で勢いはまったくない。また外国馬を除き、過去のデータから好走できない要素は以下の通り。


・前走のアルゼンチン共和国杯で勝ち馬以外

・6歳以上でG1未勝利

・社台グループ以外が生産した関東馬

・日本ダービーもしくはオークスで3着以内の実績がない3歳馬

・前走が天皇賞・秋以外のレースで5着以下


 これだけでテーオーロイヤル、ハーツイストワール、ボッケリーニ、ユニコーンライオン、リッジマン、シャドウディーヴァ、トラストケンシン、カラテ、ユーバーレーベン、ダノンベルーガ、デアリングタクト、ヴェルトライゼンデが消える。

 この時点で残る日本馬はシャフリヤール、ヴェラアズールの2頭。ヴェラアズールにG1実績が皆無であることを踏まえれば、ここで実績上位の外国馬が複数割って入る可能性も浮上する。

 外国馬4頭をチェックすると、「グランドグローリー」はジャパンCを最後に引退し、社台ファームで繁殖入りすることがわかっている。関係者にとって、このジャパンCは日本への輸送費用をJRAに負担してもらい、なおかつお披露目の場であることが想定される。過去にも同様のケースがあるが、来年から繁殖を控えた6歳の牝馬で、極限まで仕上げて勝負する必要がないこのパターンは買いにくい。

 ではオネスト、テュネス、シムカミルを見てみる。実績は十分であるならば、大事なのは脚質、馬場適性、枠順、状態、ローテーションといえよう。

 近年のジャパンCは内枠、先行馬、瞬発力勝負がポイントとなっており、4コーナーで10番手以下からの追い込みはまず届かない。そして良馬場であれば最低でも34秒台の脚が使えなければならない。

「オネスト」の武器は強力な末脚で、パリ大賞は最後方から追い込んで勝利。東京の長い直線と坂を考えれば、ここも後方からの競馬を選択するはず。ただし、その位置取りで勝ち負けをするには33秒台前半の脚が求められる。外国馬にそれを求めるのは酷で、ここは展開に恵まれて掲示板までか。また前走が、かなりのダメージが想定される凱旋門賞(G1)。凱旋門賞に出走した日本馬が1頭も出走しないことから、見えない疲れも懸念されるところだ。

「テュネス」は前走のバイエルン大賞が逃げ切りで勝利と、オネストとは対照的な脚質。ただし重賞3勝はすべて重~不良馬場での成績。日本の高速馬場で、しかも逃げ宣言のユニコーンライオンのペースに付いていくことは、まず不可能だろう。加えて前走が11月6日というタイトなローテーションもマイナスだ。

 狙いはずばり「シムカミル」。

 ここまで9戦4勝2着4回の安定した成績。前走のニエル賞でドウデュースを破ったあと、凱旋門賞を回避してここに照準を定めた。逃げ・先行・差しと自在な脚質で、今のジャパンCにはピッタリ。芝2300~2400m戦は4戦3勝2着1回と距離適性もいい。デビュー以来57.5kg以上の斤量でしか走ったことがなく、今回は前走から3kg減となる55kgも有利に働きそうだ。

 父Tamayuzの国内成績は少ないが、マイネルエテルネルが小倉2歳S(G3)を勝利しており、福島・芝1200mは1分7秒5(上がり3ハロン33秒6)で勝利している。距離やコースは違えど、日本の馬場適性はあるとみていいのではないか。中間の調整具合や木曜の追い切りをみても状態は良好の様子。前走のニエル賞から約3か月のローテーションも好感だ。

 そして絶好枠の1枠1番を引いた。ジャパンCでこの1枠は過去20年で勝率・連対率・複勝率、さらに単勝回収率・複勝回収率もダントツの1位。同じ1枠2番にオネストが入ったが、こちらは追い込み脚質で有利とは言い難い。最後に好枠を引いたことで、シムカミルは絶好の狙いどころになったのである。

 以上から今年のジャパンCは外国馬シムカミルに激走のチャンスありと判断した。日本の大将シャフリヤールを相手にどんな走りを見せるか、大いに注目したい。なお、馬券的にはシャフリヤールとの1点勝負も面白そうだ。

仙谷コウタ

仙谷コウタ

初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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