
シャフリヤールより本気度高い特注馬に勝負気配…今週も外国人祭りはあるのか【ジャパンC(G1)予想】
先週のマイルCS(G1)は、D.レーン騎手に導かれた6番人気の伏兵セリフォスが、大外から豪快な差し切り勝ち。3歳馬の優勝は、2018年のステルヴィオ以来となる4年ぶりのこと。古馬相手の秋G1すべてで馬券に絡んでおり、改めて3歳世代の強さを印象付ける結果だった。
盛り上がっている秋のG1戦線も今週末のジャパンC(G1)からは、いよいよ後半戦がスタート。今年の凱旋門賞馬アルピニスタの来日が実現しなかったのは非常に残念だが、それでも4頭の魅力的な外国馬が参戦する。
本企画は一応、編集部きっての穴党・黒井零と逆神の中川大河による「独断と偏券」の予想対決である。
先週は業務が多忙のため、急遽お休みをいただいた当欄だが、Twitterで発表した予想は2人ともハズレ。良くも悪くも平常運転で終わってしまった。
黒井零(以下、黒井):セリフォスは強かったなあ。雨が降って内が荒れていた訳じゃないのに大外からズバッと参上だよ。言われなければダイワメジャー産駒とは、とても思えないような切れ味だった。
中川大河(以下、中川):ダノンザキッドの2着は想定外でしたが、黒井さんの「大好きな」ソダシちゃんは惜しくも3着。私の方が見る目がありますねえ。
黒井:ん?デスノートがなんか言ってるなあ……。ついに幻聴が聞こえるようになったか俺も。
中川:勤労感謝の日に職務質問された人間が何をおっしゃいますか。きっと私を馬鹿にした罰が当たったんですよ。
黒井:1日に2回もお風呂に入った綺麗好きになんて酷いことを。仕事が忙しかったんだから息ヌキも仕方ないよ。文句があるなら編集長に言ってくれ(笑)
中川:無茶言わないでください(苦笑)。あの人を敵に回したところで誰も幸せになんかなりませんって。早速本題に入りましょう。
本気度高い特注馬に勝負気配…
「◎」はダノンベルーガにしました。1週前追い切りは、やや地味な時計でしたけど加速ラップを刻んで動きも上々でした。天皇賞・秋(G1)で最先着の3着なら、ここでは実力上位です。ハーツクライ産駒もジャパンCの舞台と好相性でバッチリ。あかん優勝してまう。
黒井:お、なんだなんだ……。いきなり阪神ファンに喧嘩売ってきたな。確かに実績は申し分がない馬だね。ゴール前で息切れした日本ダービー(G1)を思い出すと、距離延長がプラスになるかと言われると不安だが、天皇賞の走りは悪くなかった。こっちは「△」にした。
中川:「○」は芝転向後に本格化したヴェラアズールです。5戦全てで上がり最速の切れを披露したのも直線の長い東京コース向き。陣営も自信がありそうでしたよ。
黒井:「◎」にしたけどね俺は。何しろ京都大賞典(G2)の走りには驚かされた。まさに慶次は驚愕したって感じ。WIN5でボッケリーニ1点にしてたから、なんでやねんって声が出ちゃった。ありゃ、ただの上がり馬にできる芸当じゃねえわ。その前に楽勝した相手のブレークアップが、アルゼンチン共和国杯(G2)を勝ったのも納得だよ。
中川:そういやまたWIN4だったって嘆いていましたよね、あの時……。続いて「▲」はハーツイストワールです。キーファーズがブルームを引っ込めたのは、武豊騎手に遠慮したからと勝手に思っています。ということは、色気を持っていいってことですね。
黒井:データ好きなら東京コースで10戦9連対の馬は気になるよな。展開の助けがあれば上位に割り込んでも不思議はないか。こちらの「○」シャフリヤールの説明は今更多くを語らなくてもいい気がする。天皇賞の時もジャパンC狙いって言われてたもんね。
中川:穴党の黒井さんにしては素直な印ですねえ。私は、そんなうまい話に乗りたくないので押さえまでの評価です。となると、次に出てくるのはアノ馬かなあ。
黒井:お察しの通り、「▲」はデアリングタクトにした。デビュー戦から惚れ込んで、ずっと追いかけている馬だから今更消しにしたくない。連敗で人気が下がるようなら、むしろ好都合。「中1週」「松山弘平騎手からT.マーカンド騎手への乗り替わり」で人気もそんなにないんじゃないかな。個人的には「ヤケクソ」より、それでも使いたい手応えがあったんじゃないかと読んでいる。
中川:昔の女をいつまでも引き摺ってる人に相応しい馬ですね。女性不信も馬券にまで影響しちゃうんだから困ったものです。
黒井:高円寺の純情商店街をこよなく愛すピュアなハートの持ち主に向かって酷い言いようだな(笑)。指名替えはしないように一途なんですよ、私は。
中川:さっきのお風呂といい、それどこのお店の話ですかね。もういい歳なんだから、そろそろ落ち着いたらどうですか。
黒井:うるせえよオイ。予想も大体出揃ったようだし、今回はこの辺で終わろうか。今週も外国人騎手で決まるよ。C.デムーロ、レーンと来たら順番的にR.ムーアだな。
中川:あ、シャフリヤールで思い出したんですけど、実はもう1頭勝負気配の馬がいるのって気付いてます?
まあオネストのことなんですが、これまでずっとS.パスキエ騎手が騎乗していたのに、今回はC.ルメール騎手を起用してきたんです。あえて日本の競馬に慣れている騎手に依頼してきたのは不気味です。
黒井:言われてみれば、オネストも報奨金の対象レースになってるパリ大賞(仏G1)の勝ち馬なんだな。“2頭出し”は人気薄を狙えっていう競馬の格言もあるから、シャフリヤールより配当的に面白いかもしれない。印付けてないけど、嫌な予感はするなあ。こっそり足しておこうっと。Vやねん!
中川:それは言っちゃダメやなヤツ……。
■中川の予想
◎ダノンベルーガ
○ヴェラアズール
▲ハーツイストワール
△グランドグローリー
△ヴェルトライゼンデ
★シャフリヤール
※◎1頭軸の3連複で印を打った5頭に流して10点。
■黒井の予想
◎ヴェラアズール
○シャフリヤール
▲デアリングタクト
△ダノンベルーガ
△ヴェルトライゼンデ
★オネスト
※3連単◎1着固定で印の馬に流して20点。3連複◎1頭軸で印の馬に流して10点。
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