【チャンピオンズC(G1)予想】大本命テーオーケインズに「逆らう」のはココ!
今回は秋のダート王決定戦、チャンピオンズC(G1)を予想していく。
まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。12年と13年はまだ阪神開催だったが傾向に差がないのでまとめて見ていく。
JBCクラシック 11頭
みやこS 7頭
マイルCS南部杯 5頭
武蔵野S 3頭
JBCスプリント、JBCレディスクラシック、日本テレビ盃、エルムS 各1頭
となっている。G1格付けということもあり、全馬が前走重賞で、かつ交流G1であるJBCからの参戦が最多。JRA重賞からの臨戦も1/3はそうだが、ここは交流重賞の方が優勢と見て良さそうだ。
続いて人気順の成績を見ていこう。
1番人気 2-3-1-4
2番人気 2-0-0-8
3番人気 1-4-3-2
4~6番人気 3-1-1-25
7~9番人気 1-2-2-25
10番人気以下 1-0-3-63
となっている。1番人気はそれなりに信用できそう。一昨年は1番人気のクリソベリルが連覇を阻まれ4着に敗れているが、近5年では4頭絡んでいるので傾向としても優勢といえそうだ。ただ、連覇がかかる1番人気は警戒が必要かも知れない。次いで3番人気も堅実に走っている印象。このレースは人気薄が絡む傾向があり、7番人気以下でも吟味しておくべきだろう。
これを踏まえて「◎」は5番ジュンライトボルトとする。
前走はシリウスS(G3)。中団より前目で競馬を進め、勝負所から動き出すと直線でもその勢いのまま抜け出し、後続を抑えて勝利した。
元々は芝馬でオープン入りしてからも芝を走っていたものの、結果が出なかったのでダートに転向したところ、今の快進撃が続いている。前走を勝ったことで中京のダートコースにも適性があり、連勝の余勢を駆って一気にG1制覇まで見えてきた感がある。
陣営も調教で好反応だったことや左回り・距離が合っているので、楽しみにしているという話が出ている。相手関係はG1ということで一気に強化されるが、今の勢いならそれすらも撥ね除けてしまう可能性が高い。
「○」は3番ハピを挙げる。
前走はみやこS(G3)。逃げ馬がいいペースを作ったものの、後続が早めに動き出したことで後方からの差しが決まる展開となり、中団から直線で一旦包まれる格好になったがそこをうまく捌いて伸びたものの、4着に終わった。
ジャパンダートダービー(G1)4着からいまひとつ勝ちきれない競馬が続いているが、2走前のシリウスSでは◎ジュンライトボルトに迫る2着、前走も4着ではあるがオメガパフュームとタイム差なしと健闘しており、古馬とも十分に渡り合えることは証明した。
陣営からは調整が順調だったこととともに「終いを活かすタイプなので展開次第」と控えめなコメントが出ている。勝ちきれない側面が出ているのは確かだが、このレースは差し・追い込み優勢のレース。2走前の中京コースで後方から追い込んで連対したことを考えれば、コースも合っているしハマる可能性はあるはずだ。
「▲」は穴っぽいところで13番シャマルを推す。
前走はマイルCS南部杯(G1)。中団より前につけて競馬を進め、直線に入って追い上げたが、前が止まらなかったため届かず3着に敗れた。
今回のメンバーでやや特殊な戦績を持つ1頭。今年の春先まで条件戦で戦っており、デビュー戦と3勝クラス初戦で馬券圏外に飛んだ以外はすべて連対する優秀さ。オープン入り後は交流重賞ばかりを走っているが、それもすべて馬券圏内と堅実そのものの走りをしている。だが、中央で走ったのはすべてダート1200m戦。交流重賞で1200mから1400mと対応距離を延ばし、前走は初のマイル戦かつG1戦で3着と好走してみせた。
したがって、この馬の場合はさらに1ハロン延びた距離に対応できるかが鍵になる。陣営は「前走の走りから距離延長はこなせそう」としており「距離延長で逆に良い面が出れば」とまでコメントしていて、色気たっぷりに見える。
中京では1走して6着に敗れているが、左回りコース自体は心配ないだろう。血統的にはダートの短距離を得意にしていた母系の影響が強く出ているようだが、父スマートファルコンは中距離で勝ちまくった馬。距離延長で一発あっても不思議はない。
「△」は人気薄の2番サンライズホープと人気サイドの10番クラウンプライドの2頭とする。
サンライズホープの前走はみやこSで、後方待機の競馬。直線に入って勢いを削がれず一気に抜け出して後続を振り切って勝利した。
昨年シリウスSを勝ってこのレースに臨んだが、見せ場もなくブービー負け。今年初戦の東海S(G2)では4着と掲示板には載ったが、その後は凡走続きで前走も11番人気と人気薄を覆しての勝利だった。
これまで逃げ・先行に徹していたが、前走は出遅れて図らずも後ろからの競馬になっての勝利。今回も逃げずに後ろからの競馬をチョイスすれば、このレースの傾向として見せ場のひとつも作る可能性がある。
陣営からは「前走で幅の広がる走りができた」として「馬が最後まで諦めずに走ってくれれば」と控えめなコメントが出ているが、鞍上は人気薄の追い込みで結果を出している幸英明騎手だけに侮れない。人気薄だから押さえておきたい1頭だ。
クラウンプライドの前走はJBCクラシック(G1)で、逃げて自分のペースを作り、直線でも粘りに粘ったが、テーオーケインズの差しに屈して2着となった。
日本国内の重賞では前走と2走前の日本テレビ盃(G2)で2着しかないが、春先にドバイへ遠征し、UAEダービー(G2)を制している重賞ウィナーである。ドバイのあと、ケンタッキーダービー(G1)に挑戦しているが、さすがに厳しかったようだ。それでも帰国して重賞を連続2着しているように実力は確か。
この馬は前で競馬したいタイプなので、今回も逃げるか番手、3番手といったところを狙って進むと考えられる。繰り返しになるが、このレース自体は差し・追い込み優勢のレースだが、3着なら前残りのケースが何回か見られる。それを狙っての押さえである。
人気どころでは連覇濃厚と見られる12番テーオーケインズを切り。
前走はJBCクラシックで、中団から直線上がってきて前残り展開で前にいた2頭をまとめて交わし、2馬身半差で完勝している。
昨年のこのレースの覇者で、今年はサウジアラビア遠征を敢行するも空振り。帰国初戦の平安S(G3)を勝ち、帝王賞(G1)連覇に挑むが4着に敗れている。そこからの前走勝利ということで、このレースも連覇濃厚と見られ人気の軸になっている。
だが、2走前の4着や昨年このレースを勝つ前に走ったJBCクラシック4着など、どうも不可解な負けがあるのが引っかかる。そして、一昨年も1番人気で連覇のかかったクリソベリルも4着に敗れており、その理由が見えてこない。この例に今回のテーオーケインズが酷似している気がしてならないのだ。
前身のジャパンCダートを含めても連覇した馬はトランセンドのみ。テーオーケインズがどれほど強くてもこれを打破できないのではないか、と考えている。
2着、3着なら可能性として十分あり得るのだが、交流重賞に参戦し始めてからはピンかパーのどちらかという極端な成績しか残っていない。そうであれば今回はパーと見て切りとしたい。
ということで今回は2番、3番、5番、10番、13番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。サンライズホープやハピが激走すると、あるいは万馬券もあり得そうだ。
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