
【函館2歳S(G3)展望】世代最初の重賞ウィナーはどの馬か?未来のスターホースを探し出せ!

新馬戦が始まってから約1か月が経過。新種牡馬の産駒や活躍馬を兄弟に持つ期待の産駒など様々な顔触れが初々しいデビューを飾った。そして、勝ち上がったメンバーによる世代初の重賞タイトルを賭けた戦いが幕を開ける。とは言えまだまだ経験少ない1勝馬の対戦となる中、判断基準は難しい。そこで、能力の基準となるのはやはり新馬戦の勝ちタイム。勝ちタイムの上位馬を中心に函館2歳S(G3)に出走を予定している注目馬を紹介する。
今回と同じ函館競馬場の芝1200mでタイムが1位なのは、1分9秒4のカシアス(牡2、栗東・清水厩舎)となっている。勝利に2戦を要したが、どちらも1分10秒を切る優秀なタイムを残しており、有力候補の筆頭。レース内容も競馬センスを感じさせるものがあった。新馬戦はスタートから先頭に立つと、直線でさらもう一伸びして後続を引き離しにかかったが、ゴール寸前で惜しくも差されて勝ちを逃してしまった。その反省も踏まえてか2戦目では3番手追走から直線で力強く抜け出し快勝し、上りタイムも最速と完璧な競馬を見せた。まだまだ幼い2歳馬だが、ここまでしっかりとした競馬ができているので重賞勝ちに最も近い存在となるだろう。
次にタイムが良かったのは1分9秒7でアリア(牝2、栗東・沖厩舎)とダンツクレイオー(牝2、栗東・本田厩舎)の牝馬2頭だ。
この2頭は新馬戦ですでに対戦済みで、その時はアリアが勝利を上げた。しかしながらタイム差なしのクビ差決着となっており、その差はほぼ無いと言える。1番人気に推された新馬戦で敗れたダンツクレイオーだったが、2戦目では人気に応えて勝ち切っているようにその能力はやはり高い。重賞の舞台へと戦いの場を移した今回は、アリアへのリベンジチャンスとなるだけに気合の入るところだが、アリアも1度負かした相手には負けたくない意地がある。優秀な勝ち時計を持っている2頭のライバル関係にも注目したい。
新馬戦を1分9秒8のタイムで勝利したナンヨープランタン(牡2、栗東・松永厩舎)は、万全の状態でレースへ挑めそう。新馬戦のゴール寸前でカシアスを捉えた強力な末脚が最大の武器。新馬戦が行われたのは函館競馬の開幕週。典型的な前残りが多い馬場状態で、差し切り勝ちをしたのは力のある証拠だ。ここまで順調に調整ができて状態面の不安は無い。函館競馬の最終週に新馬戦と同じ舞台で勝利を上げることはできるだろうか。
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