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「オグリキャップの再来」も今は昔?中央初挑戦「ブービー負け」から約2年…「笠松の怪物」の現在地

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 JRAは今週末をもって福島開催が終了。来週末には6週間にわたる新潟開催がスタートする。

 夏の新潟は多種多様な重賞レースの宝庫。1週目に障害の新潟ジャンプS(G3、以下同)と国内唯一の千直重賞、アイビスサマーダッシュが行われると、その後はダートの3歳戦レパードS、関屋記念、新潟2歳S、そしてフィナーレの新潟記念へと続いていく。

「オグリキャップの再来」も今は昔?

 そんな夏の新潟で2年前に話題となったスタンレー(牡4歳、笠松・後藤正義厩舎)という馬を覚えているだろうか。

 2022年8月28日、キタウイングが制した新潟2歳Sでブービー負けを喫した笠松所属の牡馬である。

 同年6月に笠松でデビューしたスタンレーは、初戦のダート800m戦を7馬身差で勝利すると、続く7月のダート1400m戦でも他馬を寄せ付けず、推定14馬身差の大差勝ちを収めた。

 その鮮やかな勝ちっぷりと、笠松に現れた新星ということもあって、一部ファンの間では「オグリキャップの再来か」と話題に上ったほどだ。

 もはや説明不要かもしれないが、オグリキャップといえば平成初期の競馬ブームをけん引した名馬で、12戦10勝の成績を引っ提げて笠松から中央入り。当時のルールでクラシックには出走できなかったが、3歳春に中央転入後も怒涛の快進撃を見せた。

 5歳暮れに引退するまで、有馬記念(G1)の2勝を含めてG1を4勝。特に武豊騎手を背に復活劇を遂げた1990年有馬記念は今でも語り草となっている。

 そんなオグリキャップを彷彿とさせる強い競馬でデビュー2連勝を飾ったスタンレーだったが、現実はそう甘くなかった。

 11頭立ての新潟2歳Sは、初めてとなる芝のレースとあって、ファンも半信半疑。最終的に単勝オッズも9番人気に落ち着きレースを迎えた。スタンレーはスタートで後手を踏むと、後方からの競馬を強いられ、直線でも後方のまま。見せ場を作ることなく10着惨敗を喫した。

「笠松の怪物」スタンレーの現在地

「2戦2勝とはいえ地方から無敗のまま挑戦し、未知の2歳馬としてそれなりに注目されていました。ただ芝は合わなかったのでしょう。その後は笠松に戻って、第1回オグリカップ記念を5馬身差で勝利するなど、連戦連勝というわけではないですが安定したレースを続けています。

昨年3月には中京ペガスターCで重賞初勝利。今年に入ってからは6戦5勝の好成績で、目下4連勝中と勢いに乗っています」(競馬記者)

 スタンレーの直近のレースは今月19日の千日紅特別(ダート1600m)。いつも通り好スタートを決めて、楽々と2番手につけると、早めに抜け出す横綱相撲。2着に2馬身半差をつけて完勝している。走破時計も自己ベストを0秒8更新し、まさに充実一途といえるだろう。

 前走の勝利で通算成績を13戦9勝とし、もはや笠松では敵なし状態のスタンレー。「笠松の怪物」と騒がれてから2年、ダートならもしかすると中央馬相手でも勝ち負けを演じられるかもしれない。

GJ 編集部

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