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元JRA藤田伸二氏「豊さん消極的過ぎ」から1週間…クイーンS(G3)「トラウマ克服」武豊×ボンドガールに脱帽の皮肉!?

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ボンドガールに騎乗した武豊騎手 撮影:Ruriko.I
ボンドガールに騎乗した武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 28日、札幌競馬場で行われたクイーンS(G3)は、5番人気のコガネノソラが優勝。アタマ差の2着に入ったボンドガールとともに、3歳牝馬が51kgの斤量を生かしてワンツーを決めた。

「51キロだったので、多少外を回っても大丈夫と思っていました」

 レース後、鞍上の丹内祐次騎手がコメントした通り、コガネノソラは道中で外々を回りながらの競馬。4角5番手で、最後の直線を迎えると、力強く脚を伸ばして初対戦の古馬を含めた13頭をねじ伏せた。

 一方で、最内1番枠からスタートした武豊騎手のボンドガールは、道中をロスなく運べる枠順を生かし、後方のインで末脚を溜める競馬を選択した。向正面で武騎手は外に進路を取ると、残り400m付近から進出を開始。最後の直線入り口ではコガネノソラの直後まで迫っていた。

 直線を向いたところで武騎手はほんの一瞬、進路を探す素振りを見せたが、コガネノソラとスタニングローズの間になんとか1頭分のスペースを発見。直線半ばから一完歩ずつ差を詰めたものの、アタマ差だけ勝ち馬をとらえ切れなかった。

 武騎手も『日刊スポーツ』の取材に対し、「距離にもめどが立って収穫はあった」と話しており、この秋は秋華賞(G1)が最大目標となる可能性もありそうだ。

藤田伸二氏がボンドガールを軽視した理由

 敗れはしたものの賞金加算には成功。差す競馬で結果を残した意味も大きかったボンドガールだが、2番人気に推された本馬を軽視していたのが、元JRA騎手の藤田伸二氏である。

 クイーンSの本命にドゥアイズを挙げていた藤田氏は、レース当日の深夜にボンドガールを切った理由を自身のXにポストしていた。

 藤田氏は「やはり前走邪魔されたメンタルが心配だからだ」と、NHKマイルC(G1)の直線で致命的な不利を受け17着に敗れたボンドガールの精神面に言及。その上で、「能力は認めるけど競走中に被害馬になった次走は騎手も心配になる… ましてやラチ沿いであり今回1枠1番…」と最内の枠順も不安要素に挙げるなど、元騎手ならではの視点で軽視の理由を説明していた。

 そんな藤田氏の懸念をよそに“無印”ボンドガールは2着に好走。これには藤田氏もレース後、「ボンドガール脱帽です🙇♂️」「直線捌くのに手こずってたが勝ちに等しい競馬❗(原文ママ)」と称賛。前走のトラウマを微塵も感じさせないレース内容には、藤田氏も陣営に脱帽するしかなかったようだ。

 「実は藤田氏ですが、1週間前の日曜の札幌最終レースで、武騎手の騎乗馬を本命にしていたようです。ところが後方から競馬を進めたもののあえなく敗戦……。これには『豊さん消極的過ぎ… 札幌1500mは後方差しはなかなか決まらないものだ❗2コーナーまではポジション取りに専念してほしかった… 納得いかないレースで後味悪し…』と、嘆き節を自身のXにポストしていました」(競馬誌ライター)

 あれから1週間後、今度は騎乗馬の精神面を懸念して軽視した武豊騎手が、再び後ろからの競馬で好走したのは、藤田氏にとって皮肉な結果だったかもしれない。ボンドガールの次走とともに、藤田氏の馬券術にも引き続き注目したい。

GJ 編集部

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