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「ユタカァ、あけろー!」藤田伸二氏が明かした“恐喝”日本ダービー制覇の裏話…“怒り心頭”武豊から掛けられた恐怖の言葉とは

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東京競馬場
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 今週末の26日、東京競馬場では第91回日本ダービー(G1)が行われる。

 下馬評では無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノが一歩リード。それをウオッカ以来の牝馬Vを目指すレガレイラや、青葉賞(G2)勝ち馬のシュガークンなどが追う展開となっている。

 そのシュガークンに騎乗予定の武豊騎手は、水曜に行われたダービーの共同会見で「何回乗っても何回勝っても、このレースに対する思いは薄くならない」「ホースマンにとっての夢のレースなので全力で向かうだけ」と、自身7度目のダービー制覇に並々ならぬ闘志を燃やした。

 過去6度もダービーを制している武騎手だが、初制覇は1998年のスペシャルウィーク。デビュー12年目、武騎手が29歳の時だった。

 若くして春秋の天皇賞(G1)や有馬記念(G1)、宝塚記念(G1)といったビッグレースを次々と制し、皐月賞(G1)と菊花賞(G1)のタイトルも20代前半のうちに手中に収めていた武騎手。ただ、ダービーだけはなかなか勝てずにいた。

 特にダンスインザダークとのコンビで臨んだ1996年のダービーは、武騎手が悲願を達成する絶好のチャンス。クラシック初戦の皐月賞こそ熱発で回避したものの、前哨戦のプリンシパルS(当時OP)を完勝し、本番のダービーでは単勝オッズ2.3倍の1番人気に支持されていた。

 2枠3番から好スタートを決めたダンスインザダークと武騎手は、しっかりと折り合いをつけ道中3~4番手の好位で競馬を進めた。抜群の手応えで最後の直線を向くとギアを上げ一気に加速。残り400mのハロン棒を切ったところで早々と先頭に立つと、あとはゴール板を過ぎるのを待つだけだった。

 ところが、勝利を目前にしたダンスインザダークに外から襲い掛かったのが藤田伸二元騎手が騎乗したフサイチコンコルドである。

 同馬は年明けの新馬戦、そして3月のすみれS(当時OP)を連勝し、2戦2勝という戦績でダービーに駒を進めていた。当日は単勝オッズ27.6倍の7番人気。キャリアわずか2戦、ダービーが重賞初挑戦とあって、多くのファンが半信半疑だった。

 ところが、中団でレースを運んだフサイチコンコルドは最後の直線で持ち味の豪脚を披露。ゴール前でダンスインザダークをクビ差とらえた。武騎手の悲願達成を阻んだ藤田騎手は当時24歳だった。

 2015年にムチを置き、競馬界から距離を置く藤田氏は現在、札幌市内でバーを経営。その藤田氏が、当時の裏話を「レース中に起きた恐喝事件」と題して自身のYouTubeショート動画で語っていた。

“怒り心頭”武豊から掛けられた恐怖の言葉とは

 詳細は昨年12月に公開された本動画をご覧いただきたいが、勝負所の4コーナーでフサイチコンコルドのすぐ横にいたのが社台レースホースの勝負服をまとった吉田豊騎手(トピカルコレクターに騎乗)だったという。

 トピカルコレクターの位置取りを少し邪魔に感じたという藤田氏は、後輩・吉田豊騎手に向かって「ユタカァ、(進路)あけろー!」と“恫喝”に近い大声を張り上げたという。

 ところが、そのすぐそばにいたのが同じく社台RHの勝負服をまとった先輩・武豊騎手だった。結果的に藤田氏はレースに勝利したものの、レース後に武騎手から「お前だれに言ってるんだ?」ときつい一言を掛けられ凄まれたらしい。

 いかにも藤田氏らしいエピソードではあるが、その後はダービーで13連敗を喫し、2度目の制覇は叶わなかった。自身唯一となったダービーの表彰台。藤田氏は終始モヤモヤした気持ちだったという。

GJ 編集部

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