真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.10.23 07:48

何故キタサンブラックは天皇賞・秋(G1)に出走しなかったのか。陣営が東京2000m参戦に踏み切った「2つ」の理由
編集部
「外国はちょっと考えさせてもらって、良い状態だったら天皇賞・秋に行こうかなと。最後、有馬記念は頑張って出したいなと思う」というのは、今夏の宝塚記念(G1)で惨敗した直後のオーナーの言葉だ。凱旋門賞断念と同時に、天皇賞・秋からの始動する意向を発表している。
無論、オーナーが決めたからといって、必ずしも陣営が無条件で従う必要はない。生き物である馬を扱うエキスパートは調教師であり、騎手である。しかし、その上で陣営が昨年とは打って変わって、出走にゴーサインを出した背景には「2つ」の理由が推測できる。
1つは「東京コース」に対して、自信を深めたことだ。
昨秋の時点で、キタサンブラックが唯一馬券圏内から脱落したのが、14着に大敗した東京の日本ダービーだった。もともと逃げ馬で速い上がりを使えるタイプではない本馬は、どうしても東京の長い直線でキレ負けしてしまうのではないかという懸念があった。しかし、その後のジャパンCを強い内容で快勝したことによって、東京コースへの不安を払拭している。
もう1つは「2000m」の対応だ。
昨春のキタサンブラックは、大阪杯や宝塚記念など2000m級のレースで連敗。菊花賞(G1)を勝って天皇賞・春(G1)も勝ったように、ベストは2400m以上の距離にあると思われていた。しかし、今春の大阪杯(G1)で課題と言われた2000mを克服。中距離でも一線級相手に勝ち切れるところを示した。
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「勝てない騎手」が名門・池江泰寿厩舎所属で大出世!? 裏には競馬界の現状と「救いの手」が……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- お宝馬券がザクザク…2024年の荒れたレース、3連単とWIN5には夢がいっぱい
- トウカイテイオー最後の産駒と対戦予定だった「ハルウララ」より勝てない馬 不名誉な“日本記録”を更新し続けても走り続ける事情とは?