
武豊騎手は「第二のキタサンブラック」に出会えるのか。引退後の来年「手駒」に不安も?
JRAは20日、G1競走5勝のキタサンブラックが年内で引退すると発表。今後は種牡馬として、社台スタリオンステーションで第二の馬生を過ごすことになる。
現在歴代5位の13億4413万9000円もの賞金を獲得しているキタサンブラックだが、主戦を務める武豊騎手は「残りの3走で騎乗できることを楽しみにしています。これが最後のシーズンになるので、いい結果でラストを飾りたいですね」とコメントを寄せ、今秋の天皇賞、ジャパンC、有馬記念での活躍を誓った。
同馬とのコンビで数々のレースを制してきた武豊騎手。2010年代ではキズナに続く代表格といえる馬だろう。一次は「凱旋門賞挑戦」「6歳でも現役」という情報も出ていただけに、武騎手としても複雑な思いがあるかもしれない。
現状、ここ2年間武騎手をG1戦線で支え続けてきた相棒が来年にはいないということになる。
「来年の騎乗馬が少々不安ではありますね。古馬ではマイル路線のエアスピネルですが、今年のマイルCSを勝てないとなると、いよいよ八方塞がり。リスグラシューにも来年引き続き騎乗するようですが、こちらもクラシックを完走して勝利には届きませんでした。G1勝利に非常に近い馬、という点では少し寂しいライナンップといえるでしょう。ダートではアウォーディーがどこまで現役を続けるかにかかっているかと……。
そんな中で気になるのが2歳ですが、ビリーヴの仔で新馬を完勝したジャンダルム、小倉2歳Sを制したアサクサゲンキがいますが、どちらも短距離からマイルの傾向が強そう。クラシック路線を意識するとルーカス、ワグネリアン、ヘンリーバローズなど大物が続々デビューしていますが、いずれも武騎手の騎乗馬ではありません。これから大物新馬も多数出ますし、素質馬に巡り会えるといいのですが……」(記者)
現状、新馬には短距離向きが多そうな武騎手。とはいえマイルにおいても、先日のサウジアラビアRCを制したダノンプレミアム、2着ステルヴィオが登場しており、なかなかハードルの高い領域だ。
果たして、武騎手は「次なるキタサン」に出会うことができるだろうか。現在他のジョッキーの手にある強豪が、何らかの形で回ってくる可能性もあるが……。競馬界のスターは、素晴らしい馬に「巡り合ってしまう」ものと信じたい。
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