スプリングS(G2)大本命ステルヴィオに「距離の壁」なし!? 2人の世界的名手が証言する”世代No.2″の「本当の姿」とは
「1600mは短いね」
そうコメントしたのは、昨年の朝日杯フューチュリティSで騎乗したC.デムーロ騎手だ。最後の直線で後方から追い上げたステルヴィオだったが、馬群をさばくのに手間取ったシーンがあった。C.デムーロ騎手もその辺りを敗因に挙げており「直線は狭いところに入り、加速するまでに時間が掛かった」と悔いている。ダノンプレミアムとの3馬身半差は、決して小さくはないが、本馬がスムーズに走れなかった面もあるようだ。
さらにフランスで活躍するイタリアの名手は「1600mは短い」と断言。「長い距離に慣れれば、来年はさらに期待できる」と2000m以上の牡馬クラシックを見据えた発言まで飛び出した。
「1800mでも忙しい」
本馬の主戦として、今回も手綱を執るC.ルメール騎手は2走前のサウジアラビアロイヤルC(G3)敗戦後、「前走(コスモス賞)の1800mも忙しかったのですが、(1600mの)今日も忙しかった」と敗因を距離に求めている。
それ以降もステルヴィオに関しては「距離が長い方が良い」と一貫して発言。実際に騎乗した2人の騎手の話では、本馬はロードカナロア産駒の傾向から明らかに逸脱しているのかもしれない。
「近しい関係者は、早くからステルヴィオが真価を発揮するのは2400mの日本ダービー(G1)と考えています。また、ルメール騎手は弥生賞(G2)で敗れるまで『大器』とウワサされていたオブセッションよりも高い評価を与えているという話もあったようです。
ルメール騎手は今週末の若葉S(OP)で、昨年末のホープフルS(G1)を勝ったタイムフライヤーに騎乗する予定ですが、仮にステルヴィオがスプリングSを勝てば、こちらでクラシックに挑戦する可能性も出てきますね。それくらいこの馬に対する評価は高いですよ」(競馬ライター)
もっともステルヴィオは、ロードカナロア産駒全体が芝1800mで上げた貴重な2勝の内、1勝を上げた存在。すでに1800mでの勝利経験があり、今回も距離の壁で大崩れすることは考え難い。
そしてもう1つ、本馬の背中を押す心強いデータがある。
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