麻雀Mリーグ「ドラフト直前対談」渋谷ABEMAS多井隆晴VS赤坂ドリブンズ村上淳! 「MVPチーム」と「優勝チーム」は新戦力に誰を選ぶ?
――Mリーグで優勝をさらわれたことだけじゃなく?
多井:僕はRMUの代表なんですけど、シーズン開幕前に「僕が渋谷ABEMASだからって気を使わなくていいよ。好きなチーム応援してください」ってみんなに言ったんですよ。そしたら、何故かRMUの女流はみんなドリブンズ・ファン!
パブリックビューイングでも、いっっっつもドリブンズの応援席に座ってて、全然ABEMASを応援してくれない!!(笑)
村上:ああ、確かに!(笑)
多井:なんでかすごい偏ってんですよね。「好きなチーム応援して!」って言ったのに、女子は揃ってドリブンズ、ドリブンズ……みんなおじさん趣味なの?(笑)
村上:RMUでも僕らと仲のいい人もいますからね。その中の誰かが先頭に立って「ドリブンズ応援しようよ」ってなったのかも。まあ、そういう人たちってMリーグ全体のファンって人が多いですから。
――来シーズンは渋谷ABEMASも応援していただけるといいですね(笑)。Mリーグのお話を聞きたいんですが、まずは赤坂ドリブンズの優勝、おめでとうございます!
村上:ありがとうございます!
――赤坂ドリブンズはレギュラーシーズンこそ4位でしたが、ファイナルシリーズで逆転。村上さんは7戦してトップが3回と、逆転優勝の原動力になりました。レギュラーシーズンでは-162.0と不本意な結果でしたが、決勝に挑むにあたって変えた点はあったんですか?
村上:たろうさんの方が凄かったんですけどね(笑)。でも実は僕の中では、逆に「レギュラーシーズンの方が内容がよかった」と思ってるんですよ。
――おお、それは意外……!
多井:ファイナルシリーズは運がいいところもあったよね。
村上:そうなんです。むしろファイナルシリーズは運が良すぎて「これならもっと勝てたかも」と思う点もあったんです。だけど、レギュラーシーズンはスコア的には良くないですけど、精一杯やって後悔したシーンも少ないんですね。だから、ファイナルシリーズに向けて特に変えた点もなかったんです。
――なるほど。逆に言えばレギュラーシーズンの内容を冷静に受け止めていたからこそ、ファイナルシリーズのいい結果に結びついたわけですね。
村上:そうですね。ドリブンズはMリーグの中でもかなり練習量の多いチームで、開幕前から3人で相当仕上げてたので。シーズン中に、その“ベース”が変わったということはないですね。強いて言うならファイナルシリーズも含めて後半に成績が良くなったのは、相手選手の傾向を掴めたからかもしれません。
――いわゆる「経験」ということですか?
多井:一言でいうなら“人読み”ですね。「この選手は、こういう時に、こうする」というのがシーズンを通してわかってくるわけですよ。選手はそれを受けて、シーズン中にも色々修正するわけです。
村上:細かい修正は、めちゃめちゃありましたよ。でも、固まった“軸”の部分は変わらないですね。基本的に僕はMリーガーの中でも鳴きは少なかったと思いますし、リーチが多かったと思います。
多井:ここまで20年以上やってきて、タイトルもたくさん獲って。それでコロコロ変わってたら「今までやってきたのは何だったの?」って話になりますもん(笑)
――多井さんや村上さんには、長年の経験でルールや環境で左右されない、確固たる幹のようなものがあるんですね。一方、環境によってベストの形を目指す白鳥さんは「シーズン中にどれがベストなのか、わからない時期があった」とおっしゃられていました。
多井:その柔軟さが翔ちゃんのいいところだから。でも、あれは「多井病」だよ(笑)