【RTDリーグ2018村上淳インタビュー】涙の敗退から2年。最高位として「最低でも決勝進出」を掲げた男の決意と自信

「命懸けるとか言っておいて、こんなんじゃダメっすよね……」
2年前、『藤田晋 invitational RTDリーグ』(AbemaTV)の準決勝で敗退した際、その男の眼からは堪え切れない感情が溢れた。
最高位戦日本プロ麻雀協会所属、現「最高位」村上淳――。
長くトッププロとして活躍し、数多くのビッグタイトルを手にしてきた村上が、人目をはばからず流した涙。それは大きな反響を呼ぶと同時に、まだ初年度を迎えたばかりだった『RTDリーグ』が麻雀プロにとって、どれだけ重要な大会であるかを示す印象的なシーンとなった。
あれから2年。悔しさ、そしてあまりにも不甲斐なかった自分に対する怒りをバネに、村上は通算3度目となる「最高位」を獲得。所属する最高位戦日本プロ麻雀協会の「頂点」に立つ者として、悲願の『RTDリーグ』制覇へ挑むこととなった――。
まずは、2年前の「あの時」を振り返ってもらった。
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村上淳(以下、村上):正直、全然泣きたくはなかったですね。そんなつもりはまったくなかったんですが、ちょっと負け方が情けな過ぎて。最終日を迎えて、ほぼ(決勝進出が)確定的なところから「これで落ちたら本当に笑えないな」と思っている内に、だんだんおかしくなって……。
泣いたのは本当に情けないんですけど、ちょっとあの日は……キツかったですね。
――そのリベンジを果たすべく、昨年は仕事を削ってまで研鑽に打ち込んだ。
村上:昨年辺りから、自分の麻雀が成長している実感があります。ただ、自分だけじゃなくて相手も常に進化していますし、麻雀の勉強や相手の研究時間はあればあるほどいい。いくらあっても足りないくらいです。
――その結果、昨年の『RTDリーグ』では前王者の多井隆晴(RMU)、準優勝者の藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)らが予選敗退となる中で2年連続の準決勝進出。年末には自身通算3度目となる「最高位」を獲得するなど、充実した一年を送った。
村上:これまで2度「最高位」を獲った際は、その後に勝ち切れなかった。タイトルを獲ったことで大きな大会に出場する機会も増えましたが、なかなか勝てなくて……。今年こそは「最高位」として、大きなタイトルを掴みたいと思っていますね。中でも『RTDリーグ』は当然、欲しいタイトルです。
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