「陰部露出」に「強盗」、「衝動的破壊」……低迷するパチンコ業界で多発するトンデモ事件の数々
パチンコ店での事件がここ最近頻発している。19日には愛知県豊田市で、パチンコ店の駐車場で店員を包丁で脅し、500万円の入った車を奪う事件が起こった。
先月4日には、福島県内のパチンコ店で女性店員に対し陰茎部を露出したとして、公然わいせつの疑いで同県警石川署に福島県立小名浜高校の教頭、古川直樹容疑者が逮捕されている。
先月6日には、埼玉県八潮市のパチンコ店に左手に包丁、右手にハンマーを持った男が侵入。ハンマーでパチンコ台を次々に破壊して行く事件が起きた。パチンコ店で惨敗を喫した自称解体工(66)の男は、その腹いせにハンマーと刃渡り18センチの包丁を持って”リベンジ”に向かったようだ。
「強盗」に聖職者の「わいせつ行為」、さらには「衝動的破壊」と、パチンコに直接関係ない事象ではあるが、こういったことが起こるとパチンコ店、ひいてはパチンコそのもののイメージにもつながりかねない部分があるだろう。もともとイメージが凋落している業界だけに、このような事件は痛いところだろう。
無論、パチンコ業界自体も6月末に大きな問題を起こしている。不正改造されたパチンコ台が全国に流通していた問題で、業界団体で構成する「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」は今年末までに約72万6000台のパチンコ台を自主回収すると発表した。パチンコ台の大規模回収は20年ぶりの出来事だそうで、一般入賞口に玉が入りにくくなるよう不正改造されたとのこと。都道府県の公安の承認を得ずに改造したという情報もあり、風営法違反の恐れもあるということで一斉撤去に至った。
当たりを狙ってパチンコ店に通う人々にとっては怒り心頭な事件であるが、どうやら今、パチンコ業界は「負の連鎖」の中にいるように思えてならない。スポーツ選手の違法賭博などが騒がれる中で、「パチンコも同じでは」とやり玉に挙げられる始末だ。
目に見える形で起こっているパチンコ衰退。依存症の問題も叫ばれていることを考えれば、まだまだ社会イメージ改善にはつながりそうにない。
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