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パチスロライター選択は「完全に血筋」!? つい「考えてしまうこと」……【濱マモルの のほほんコラムVol.38~蛙の子は蛙~】

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 メーカーさんで取材させていただいた翌日、都内のホールで新台実戦。夜遅くに帰宅してデータをまとめながら「明日は朝から打ちに行くぞ」と意気込んでいると、嫁さんから「休みの日もパチスロを打つの? ホントに好きだねぇ」と呆れられてしまった。

 初めて7絵柄を揃えてから四半世紀以上。現在、たまたま運良く仕事として携われているが、パチスロは音楽や野球と同じくアタシの趣味……というかライフスタイルのひとつでもあり、決して依存症でないとはいえ、レバーを久しく叩いていないと体がうずく。

 もちろん仕事とプライベートでは脳汁の分泌量もまるで違うわけであるから、刺激を求めるためにも「そりゃあ休みの日は打ちに行くでしょう」と軽く反論したところで、アタシも過去、亡き父親と同じような会話をしたことを思い出した。

 「陸は歩けるから、免許は必要ない」

 ねじ曲がった持論で車の免許を頑なに取得しなかった父親は、船に溺愛。船舶免許を所持し、タンカーの船長を経て晩年は水先案内人を生業としていた。水先案内人はそこそこ時間にゆとりができるようで、暇を見付けては一人旅。

 その旅は必ずといっていいほど船旅であるから、アタシはその都度、「仕事でも乗ってるのに、プライベートでも船旅かよ」とバカにしたものだった。

 父親の返答はいつも一緒。「船が好きなんだから、いいだろう」。正直、まるで理解できなかったが、今思えばこれが「蛙の子は蛙」というやつか。

 趣味を仕事に選び、プライベートでも趣味に時間を注ぐ。振り返ればアタシの前職も趣味のひとつである音楽関連だったし、これは完全に血筋なのではないだろうか。

 となると、考えてしまうのが息子のことである。息子は現在、ゲームに夢中。幼少期より電車、魚からのサメ、動物、昆虫、恐竜……とあらゆるものに興味を示して少々移り気なところは気になるものの、思春期を迎えたあたりから新たな趣味が見つかることだろう。

 それが将来、やりたいことに繋がるのか否かは分からない。そもそも若者の多くはやりたいことが見付からずに悩む人も多いと聞くし、好きなことを仕事にした場合は、それはそれで苦労も多い。

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