パチンコ「斬新メーカー」至高の一手!?「時代性のリンク」を感じた傑作!!

 将棋倒しのように倒れ込みながら変動する図柄や音楽に乗ってくるくると回るように変動するリーチアクションなどは、シリーズお馴染みの演出は初代譲り。ノーマルリーチが2周を超えてきりもみ落下変動に変わると激アツのSPリーチで、中図柄の動きに合わせて首を上下に動かしながら大当りを願ったものである。

 大当り時には、なぜか京都の五重塔と送り火を背景に和装の芸者風女性が登場するのだが、ここからのイメージで後のシリーズ機にスザンヌや外国人モデルなど女性を押し出した演出に結びついたのであろう。

 おそらく将棋をモチーフにした最初のパチンコ台ではないだろうか。同時期に平和から『CR RYU-OH』や『七冠王』などがリリースされていたが、『コマコマ倶楽部』のほうが先であったように思う。ただ、同じ平和から羽根物で『名人戦』という将棋の台があったので、あるいはこちらが早かったもしれない。

 実はこの時期、あの天才棋師・羽生善治がタイトル七冠を達成するかどうかで盛り上がりを見せていたのである。そういった世間との時代性のリンクをうかがいしれる側面も、当時のパチンコ機にはあったのである。

(文=大森町男)

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