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パチンコ業界のトップを走り続ける「大手メーカー」の傑作!【レトロパチンコ実戦『マジシャン』編】

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 今回の実戦機種は、三共が1989年にリリースしたハネモノ『マジシャン』。

マジックカーペット』、『グレートキャノン』、『ウォーリアー』、『ローリングマシン』、『うちのポチ』、『道路工事』、『ロボスキー』等々。今後実戦記事で取り上げようと思う機種も含まれていますが、この時代は三共ハネモノの黄金時代だったと思います。

 当時の3大メーカーだった三共、平和、西陣のハネモノは本当に良く打ちましたが、中でも三共のハネモノの面白さはやはり頭一つ抜けていた印象です。

 このマジシャンも良く出来ていたハネモノで、その名の通りモチーフはマジシャン(手品師)。

 羽根は昔ながらのマジシャンのお約束であるシルクハットから飛び出す鳩の形になっており、役物内にはマジシャンが鎮座、羽根が開くとマジシャンが上下に動きVゾーン入賞を誘います。V入賞はイレギュラーなパターンもあり、甘めな感じですが継続率もそれなりという感じ。

 マジシャンには3スペックあり、当機はマジシャンⅠでオール13個賞球。Ⅱが7個(チャッカー)&13個(役物内)でⅢがオール10個。基本的には賞球が少ないほど遊びやすいといったところで、ゲージ構成も若干違っていたりします。

 現在のデジパチでいうミドルと甘デジほど大きな差はないものの、どのスペックを選ぶかでホールの個性も現れていたと思いますし、こういったスペック違いは他メーカーにも多くありました。

 もちろん見分けがつくように、盤面デザインが異なるのは当然でしたが、役物そのもののデザインまでガラっと変わってしまう機種もある等、中々凝っていたように思えます。

 例えば本機ですと、ⅠとⅡではマジシャンの着ているコスチュームデザインも異なり、羽根のデザインもⅠでは鳩だったものがⅡではウサギに変わっていたりします。

 大当り中は5カウント後にマジシャンが上下に動きV入賞しやすくなり、継続への期待が高まります。

 上手く表現できませんが、三共ハネモノのキャラクター達はコミカルでどこか愛嬌があって非常に愛着がわくと言うか、人を引き寄せるような魔力があったと思うんですよね。

 西陣のハネモノも『人間型』の役物が多かった印象ですが、三共も多かったと思います。平和は少なめで機械的な役物が多かったと思いますが…何せ30年も前の事なので、事細かく調べれば全然違うという事になるかも知れません。

 しかしシルクハットに口ヒゲで怪しさも全開、相変わらず良い顔してるな~このマジシャン♪

 今日も満足です。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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